皆さんは「補食」にどのようなイメージがありますか?「おやつ」「おかし」と認識されている方が多く見受けられますが、幼児や成長期の子どもたち、スポーツをする人にとって、補食は必要不可欠です。朝・昼・夕の3食だけでは補いきれない、1日に必要な栄養素を取ることができます。
例えば、スポーツをしている子どものケースを考えてみましょう。学校から帰宅し、運動前に食べておけば、運動中におなかがすいて、動いたり考えたりするエネルギーが切れるのを防ぐことができます。さらに大切なのは運動後。失ったエネルギーを素早く補給し、疲労回復を早めることができます。運動後は必ず補食を取るようにしましょう。
小・中学生であれば、運動の1~2時間前にバナナ1本、運動後にはあんパン1個とヨーグルトなどがおすすめです。ただし、決して食べ過ぎないように。「昼食や夕食が入らない」といった事態にならないようにしましょう。
■補食におすすめの食品(エネルギーになる)
おにぎり、あんパン、ジャムパン、食パン、カステラ、どら焼き、大福、バナナ、オレンジジュース、牛乳、ヨーグルトなど
■控えた方が良い食品(脂質が多い)
ケーキ、フライドポテト、クロワッサン、デニッシュパン、メロンパン、カレーパン、カップラーメン、アイスクリームなど
効果的に補食が取れるように工夫してみましょう。
次回は、運動前におすすめの補食をご紹介します。
◆舘川 美貴子(たちかわ みきこ)◆
管理栄養士、公認スポーツ栄養士
富山市生まれ。中京女子大学(現 至学館大学)健康科学部栄養科学科卒業。
日本スポーツ栄養学会評議員。学生アスリートやプロスポーツ選手の栄養サポートを行っている。