マイベストチャンネル

顔がくすんで見えたり、シミ、シワが気になったり…年齢を重ねると、若い頃とは違った悩みが出てきますよね。今回は、加齢に伴う肌悩みをカバーして、若々しく見せる「アンチエイジングメーク」がテーマ✨ 基本のテクニックから今季のトレンドまで、幸田さんに詳しく教わりました。

モデルを務めてくれたのは「普段はあまりメークをしない」というコノコトレポーターの高見さん(30代)です。この日もすっぴんで参加してもらいました。

メーク前の高見さん

【メーク前】スキンケアを怠らずに!

「まず意識してほしいのが、日々のスキンケアです」(幸田さん)。しっかり保湿することで、毛穴や小じわが改善され、トーンアップにもつながります。

メーク前にもきちんと保湿を。加えて顔のマッサージもオススメです。血行が良くなってむくみが取れ、顔全体のリフトアップや目元パッチリ効果が期待できます。年齢を重ねるほどに、このひと手間を大切にしましょう。

保湿しながらリンパをマッサージして血行を促します

【ベースメーク】ファンデよりも下地を重視

それではメークに入ります。まずは幸田さんが「ポイントメークよりも時間をかけてほしい」と語るベースメークから。くすみなどの肌悩みはファンデーションでカバーしたくなりますが、厚塗りになってしまうリスクもあります。「アンチエイジングメークの基本は『やりすぎないこと』。ナチュラルで清潔感のある仕上がりを目指すためにも、ファンデーションより下地を重視しましょう

最初に日焼け止め下地を顔全体になじませ、次にトーンアップ効果のあるピンク系下地を、眉間や目の下の三角ゾーンといった「高く見せたい部分」に入れます。反対に、眉頭と目頭の間(図の★部分)は影を入れたい部分なので、あえて塗らずにおきます。

「くすみが気になる人は、顔全体にピンク系下地を使ってもOK。この場合も、目の下の三角ゾーンなどは重ね塗りをしてください」

日焼け止め下地を顔全体に塗った後、ピンク系下地を重ねます(★部分は塗らない)

ピンク系下地は、ラ ロッシュ ポゼの「UVイデアXL プロテクショントーンアップ ローズ」(左)を使いました

ファンデーションは顔全体に一律に塗ると、のっぺりとした印象になってしまうので、悩んでいるところ、隠したいところから塗り、あまり気にならない部分は薄くなじませる程度でOKです。

一般的に、くすみやクマが出やすい目の下の三角ゾーンや鼻周りをきれいに仕上げると、顔が明るくきれいに見えます。あご周りは下から上へV字に塗って口角を上げるようにしましょう。「スポンジの半分だけにファンデーションを取り、気になる部分にトントンと塗った後、もう半分のきれいな部分で境目をなじませていくといいですよ」

ファンデーションは目の下の三角ゾーンなど気になる部分を中心に。あご周りは口角を上げるように塗ります

ニキビやシミ、クマが気になる人は、カバー力のあるコンシーラーも合わせて使います。ただし、上手に塗らないと浮いたりよれたりすることもあるので、必要な場合だけ使うようにしましょう。

後に顔全体にパウダーを載せたら、ベースメークは完成です。

締めくくりにパウダーを顔全体に塗ります。生え際など、図の黄色部分​​は特にしっかりと!

【ポイントメーク】「上昇、柔らかさ、血色」を意識

続いてポイントメークです。「アンチエイジングメークの場合、どのパーツも『上昇、柔らかさ、血色』の3点を意識するといいですよ」と幸田さん。眉も上昇気味に、明るめの色で、太くふんわりと描くと若々しく見えます。眉シャドーの上にオレンジやピンクのアイシャドーを重ね塗りしてもOKです。

眉は上昇気味に、明るい色でふんわりと描きます

血色を良く見せるチークも、アンチエイジングには欠かせないアイテム。柔らかく肌なじみのいい色を鼻の横に忍ばせます。ただし、せっかくチークを塗っても、コロナ下でマスクをしていては見えませんよね。「そこで流行しているのが『ハイライトチーク』です」。ピンクがかったハイライトを目のきわに、斜め上に向けて入れることで、ツヤや立体感に血色が加わって、健康的に見えます。マスクにも隠れません。

ハイライトチークにはエクセル「ドレープド シマーグロウ」のピンクグロウ(左)をチョイス。目のきわに、斜め上に向けて入れます

最後にリップを塗ったら完成!今回はアイメークを省きましたが、ナチュラルながらもツヤのある、明るい雰囲気に仕上がりました。「リップは印象が強く、それだけでも華やかで満足感が得られるアイテムです。逆に言えば『やり過ぎ感』につながるリスクも。メークに慣れていない人は、ポイントメークの最初にリップを塗り、全体のバランスを見ながらチークやアイメークを施していくといいでしょう

 

モデルを務めた高見さんは「しっかりメークをすることで明るい気持ちになりました!スキンケアやマッサージなど、ちょっとしたことの積み重ねが『キレイな自分』につながるのだと学べてよかったです」と話してくれました。

今回のレッスンのポイントは次の通り。みなさんもぜひ挑戦してみてくださいね!

★アンチエイジングメーク7箇条★
①メーク前にしっかり保湿。できればマッサージも
➁ポイントメークよりもベースメーク。特に下地を重視して
③ピンク系下地を上手に使ってトーンアップ
④ファンデーションは悩みがあるところから。塗りすぎ厳禁
⑤コンシーラーは必要な場合だけ
⑥眉は上昇気味に。「明るめ+太め+柔らかく」を心掛けて
⑦チークで血色をプラス。コロナ下はハイライトチークも◎

 

マイベストチャンネル
音声番組「マイベストチャンネル」でも連載中!
記事では紹介しきれない「ここだけの話」が聴けます。

 

 
 
幸田恵  家族、親戚の多くが美容師という環境で育ち、大阪の美容専門学校を卒業後、府内の美容室で修業。2008年に独立。パリコレクションにヘア担当スタッフとして参加したほか、県内で撮影された映画のメークにもかかわるなど、幅広く活動している。美容室「vi coeur」オーナー。2021年4月にメーク本を出版。富山の専門家紹介サイト「マイベストプロ」登録プロ。公式インスタグラムはこちら