皆さんは、どのような姿勢で食事していますか?

あぐらをかいたり、テーブルに肘を付いたり、背中を丸めて猫背になったりしていないでしょうか。

良い姿勢で食べることはマナーであるとともに、体の消化吸収や、食べ物をかんで、のみ込む動作にも大きく関係します。

まず、悪い姿勢で食事すると、どのような影響があるのか確認します。

①消化が悪くなる

猫背だと胃や腸がつぶれた状態になり、食べ物がスムーズに入っていきません。そのため、消化が悪くなり、食べる量は減ります。

足を組んだり、足をテーブルの外に出したりして姿勢が崩れた場合も、内臓が変形した状態になり、食べ物をうまく消化できません。

②かんだり、飲み込んだりしにくくなる

姿勢が悪いと歯のかみ合わせも悪くなり、よくかんで食べることが難しくなります。結果的に満腹感がなかなか得られず、食べすぎにつながる可能性があります。

加えて、猫背の状態では食べ物が飲み込みにくくなり、のどに詰まったり、気管に入ってしまう原因になります。

◆食事中の正しい姿勢◆
▽テーブルに対して平行に座る。
▽テーブルの高さは、胸とへその間の位置がベスト。
▽テーブルとおなかの間は、こぶし一つ分あける。
▽少し前傾姿勢を取り、あごを軽く引く。
▽椅子に深く腰掛ける。
▽足の裏面を全て床に付ける。

 

食べる姿勢を整えると、食欲がわいてきます。

食器の正しい並べ方も覚えておきましょう。

 

◆舘川 美貴子(たちかわ みきこ)◆

管理栄養士、公認スポーツ栄養士
富山市生まれ。中京女子大学(現 至学館大学)健康科学部栄養科学科卒業。
日本スポーツ栄養学会評議員。学生アスリートやプロスポーツ選手の栄養サポートを行っている。