「不審者に気を付けて!」大人はよく言うフレーズかもしれませんが、そもそも不審者とはどんな人? いつ、どんな場所に気を付ければいいのでしょうか?

 富山県警少年女性安全課次席、子ども・女性安全対策室長の奥村武志さんに聞きました。

 

 

県内の声かけ・付きまとい 2018年は過去最多511件


 警察では子どもへの「声かけ」や「付きまとい」「撮影行為」などを、犯罪の「前兆行動」ととらえ、広く情報を集めています。その件数は年々増加し、2018年は過去最多となる511件を記録しました。内訳は小学生以下が対象となった事案が248件、中学生が101件、高校生が162件でした。
 2019年に寄せられた情報は、11月末現在で342件(前年同期比70%)と減少していますが、これらの前兆事案は後を絶ちません。
 


下校途中の路上で多発
男の子だからと安心しないで


2018年のデータを基に、詳しい発生状況を見ていきます。
◎小学生以下(全248件)
【場所】路上 194件、公園17件、駐車場7件
【時間】15~18時 158件、6~9時 42件、12~15時 29件
【行為】声掛け 93件、撮影行為 66件、つきまとい 45件
◎中学生(全101件)
【場所】路上 72件、店舗内8件、駐車場、乗り物内 各4件
【時間】15~18時 46件、18~21時 25件、6~9時 13件
【行為】声掛け 29件、つきまとい 29件、撮影行為 17件
◎高校生(全162件)
【場所】路上 81件、乗り物内 27件、店舗内16件
【時間】15~18時 47件、18~21時 42件、6~9時 36件
【行為】撮影行為 39件、声掛け 35件、卑わいな言動 35件
◎対象となっている子どもの男女比
 女子8割、男子2割

 2018年5月、新潟市の小学2年生の女の子が連れ去られ殺害された事件も、下校途中、線路脇の人通りの少ない場所で起きています。

 声掛けの中には「道を尋ねた」「見掛けた子どもに、『学校の帰りか』と声を掛けただけ」など、行為者に悪意がないものもありますが、奥村室長は「その行為のどこかに、子どもが不安を感じているから通報につながっている」と言います。警察では数多く情報を集めることで、同様の声掛けが特定の地域で起きている状況をつかみ、パトロール、さらに行為者の特定へとつなげているため「広く、そして詳細な情報を寄せてほしい」(110番またはお近くの警察署へ)としています。

不審者は善良な人を装って近づいてくる


  奥村室長は「不審者は、いかにも不審者という格好では近づいてきません。なかなか見分けがつかないから危険なのです」と強調します。だからこそ、どんな場所に気を付ければいいのか、最新の情報を親も子も知っておくことが必要です。
 

次回は②どうしてついて行ってしまう? 対策は?