夏休みも残り2週間。お盆も過ぎ、暑さが和らぐこれからは、身近な自然を親子でゆっくり楽しみませんか。今回は、身近な自然をもっと楽しむためのコツをご紹介します。

植物園めぐり

お出掛け派におすすめするのは、植物園です。富山県内10カ所の植物園では「富山の植物園めぐりスタンプラリー2018」(~11月30日)が行われています。10カ所のうち、5カ所を訪れた人には富山県中央植物園ペア招待券とオリジナルグッズが、10ヶ所全て達成した人には記念証が贈られるそうです。

富山県中央植物園や氷見市海浜植物園などでは夏休み企画もあり、楽しみながら夏休みの宿題にも役立ちそうですね。木陰を通り抜ける風は心地よく天然のクーラーです。熱中症対策をしっかりして出掛けましょう!

自然体験は感性を育む

子育て世代のお父さん、お母さんにぜひ読んでいただきたい本をご紹介します。「センス・オブ・ワンダー」という本です。世界の公害問題の深刻さを初めて世に訴えた海洋生物学者で、「沈黙の春」の著者としても知られるレイチェル・カーソンが、亡くなる直前に著した本です。とても優しい語り口で書かれた本なので、忙しい方でも簡単に読むことができます。

「センス・オブ・ワンダー」とは、「神秘さや不思議さに、目を見張る感性」とレイチェルは記し、「もし、あなた自身は自然への知識をほんのすこししかもっていないと感じていたとしても、親として、たくさんのことを子どもにしてやることができます。たとえば、子どもと一緒に空を見あげてみましょう。そこには夜明けや黄昏(たそがれ)の美しさがあり、流れる雲、夜空にまたたく星があります―」と述べています。自然体験を通じて感じるこの感性を、ぜひ親子で共有してもらえたらと思います。

「センス・オブ・ワンダー」
 レイチェル・カーソン 著、上遠恵子 訳
新潮社版

 

ネイチャーゲームを体験

ネイチャーゲームをご存知でしょうか? 1979年に米国のナチュラリスト、ジョセフ・コーネル氏により発表された「みる・きく・触る・匂いをかぐ」など、私たち一人一人が持っている感覚を使い、五感をひらいて自然を感じ、楽しむ自然体験プログラムです。子どもはもちろん、大人も新しい発見があり親子で楽しめます。

県内でも黒部市のパッシブタウンで毎月第2日曜日に開催されているイベント「KAYADO!フリー」で体験できます。そのほか、参考になるHPもあります。親子で楽しい思い出をたくさんつくってくださいね。

(参考HP)

①公益社団法人 日本シェアリングネイチャー協会 http://www.naturegame.or.jp/

②KAYADO!フリー https://kayado-f.net/

大人も楽しいネイチャーゲーム(KAYADO!フリーにて)

◆飛世 裕香(とびせ・ゆか)◆

飛世さん

1級造園施工管理技士。一番身近な自然である庭から、自然環境の大切さを伝えたいと思い造園会社へ入社。庭の設計、お手入れサポート、庭の魅力を伝えるワークショップなどを行っている。オーガニックガーデンの魅力を伝えるべく自宅でも庭づくりを実践中。