ガーデニングの季節到来です!この季節になると今年こそガーデニングに挑戦してみたいなと思われる方も多いのではないでしょうか?私はお庭に関わる仕事を始めて、17年が経ちますが今までいろいろなご相談を受けてきた経験から親子で気軽にガーデニングを楽しむコツやヒントをお届けできたらと思っています。
庭は1番身近な自然
早速ですが、皆さんにとってお庭ってどんな場所でしょうか?
「家」+「庭」→「家庭」という文字になります。私は、「幸せな家庭は幸せな庭づくりから」と考えています。 庭を通して、家族の会話が生まれ、家族で庭を育てていく楽しみが生まれます。幸せな庭は、家族の集う場所になります。
ではどんな庭が幸せな庭なのか・・・それはその家庭によって異なります。小さなスペースでも、アパートやマンションなど庭というスペースがなくてもガーデニングを楽しむことが出来ます。
また、庭は一番身近な自然とも言えます。庭は生き物なのです。水をあげたり、肥料をあげたりお世話が必要です。でも、植物たちはちゃんとその思いにこたえてくれ、四季ごとにいろいろな感動を与えてくれます。そんな体験をお子さまと一緒に出来るガーデニングをぜひこの春から始めていただけたらなと思います。
自信がない時は、まずイメージを
よく受ける相談に「植物を育てるのに自信がない」とか「忙しくて庭のお手入れをする余裕がないから、お手入れが簡単なお庭にしたい」というものがあります。そんな時は、まずご家族でどんな暮らしをしたいかイメージしてみてください。
「玄関先に季節の花が咲いている暮らしをしたい」
「庭の草花を摘んで、部屋に飾りたい」
「家庭菜園をして、自分たちの作った野菜でお料理をして家族を喜ばせたい」などなど。
まず、暮らしをイメージすることで、自分が理想とするお庭が見えてきます。そうすると前向きな気持ちがわいてくるのではないでしょうか?
菜園BOXでお手軽家庭菜園
もうすぐGWですが、まずガーデニングの第一歩として、家庭菜園を始めてみるのがおすすめです。ちょうどこの時期、園芸店やホームセンターでは様々な苗や道具が並び、スタートするには良い時期です。アパートの場合は、プランターでも手軽に始めることが可能です。お庭でもちょっとした工夫で簡単にスタート出来ます。「植えて、育てて、収穫して、食べる」そんな経験は食育にもなりますし、自然の仕組みを知識として勉強するだけでなく身をもって体験することが出来ます。失敗しても大丈夫、それも経験としてあなたにもお子さまの心にも貴重な体験として残ることでしょう。まずは、第一歩を始めてみてください。
①お庭の日当たりのよい場所に木枠(またはプランター)を置き、野菜用の土を入れる

②野菜の苗を植え付ける(写真はミニトマト)

③植え終わったら水をあげる

④何を植えたか野菜の名前や日付などを付ける

☆おすすめの組み合わせ
ミニトマト+バジル 植物の愛称もよく、お料理にも組み合わせて使えます
【次回】②お手入れのコツ(虫や雑草との付き合い方)

◆飛世 裕香(とびせ・ゆか)◆
1級造園施工管理技士。一番身近な自然である庭から、自然環境の大切さを伝えたいと思い造園会社へ入社。庭の設計、お手入れサポート、庭の魅力を伝えるワークショップなどを行っている。オーガニックガーデンの魅力を伝えるべく自宅でも庭づくりを実践中。