値上がりする一方の食料品や生活必需品。県内でも近年の物価高が貧困層を直撃している。ホームレスら生活困窮者を対象に、2011年2月から弁当の配食サービスを続けている富山市のボランティア団体「グループ駅北食堂」の配食の列に、近年は女性の姿が目立つようになったという。どんな思いで弁当を作り、受け取るのか。そんな疑問を胸に、団体の活動を取材した。(青山郁子)

弁当を配布するグループ駅北食堂のメンバー=富山市内
地域に必要とされる活動を
2008年のリーマンショック後、富山駅周辺でもホームレスが急増し、多い時は30~40人ほどいたという。富山市内の修道会のシスターらが「地域に必要とされるような活動をしたい」と、ホームレス支援のため始めたのが駅北食堂だ。ホームレスが数人程度となった近年は、さまざまな事情で困窮する広範な人を支援対象にしている。
週に1回、約10人のメンバーが約40食の弁当を作り、富山駅周辺の地下道で無料配布している。予算は1食約500円。当初はメンバーがお金を出し合っていたが、現在は寄付や、企業、富山市社協などの助成金などで賄っている。寄付者の中には、プロスポーツチームの関係者もいるという。なるべくたくさん食べてほしいと、ご飯はおにぎりと合わせて1人2合分を配っている。近年は米の高騰を受け、安価な店を探すなどして工夫している。
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