富山市出身の朝乃山(高砂部屋)が約1年半ぶりに幕内の土俵に復帰した2026年大相撲初場所は、混戦の末、新大関安青錦が優勝した。大相撲ジャーナリスト荒井太郎さんが場所を振り返り、解説する。 

大勝ちも狙えたが

 場所前からケガの状態が懸念されていた豊昇龍、大の里の両横綱は、盤石とまではいかなかったものの、前半を6勝1敗と白星を大きく先行させた。注目の新大関安青錦も安定した相撲ぶりで白星を重ねていき、賜盃は上位陣を中心に争われるかと思われた。しかし、6年ぶりとなった8日目の天覧相撲は横綱、大関陣が総崩れとなる前代未聞の異常事態に。2人の横綱は翌日も連敗を喫し、一気に混戦の様相を呈したことで、左膝の大ケガから復帰を果たし、9場所ぶりに幕内に返り咲いた朝乃山にもチャンスが転がり込んできた。 

 とはいえ、

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