1月29日。69年前(1957年、昭和32年)のこの日は第1次南極地域観測隊がオングル島に上陸し、その地を「昭和基地」と命名した日でもあります。 

 

 この日は日本の南極地域観測隊にとって記念すべき日でもあるので、今回は久しぶりに南極のお話をいたします。 

南極の日はいつ?

 ところで皆さん、「南極の日」をご存じでしょうか。実は南極観測隊関係者でもあまり知られていないので、「南極の日は?」というと、1月29日のほか、12月1日、12月14日を思い浮かべる方がいると思います。

 正解は次の通り。 

 ▽12月1日:1959年に締結された南極条約を祝う日(国際的にはこの日が「南極の日」) 

 ▽12月14日:1911年にロアール・アムンセンが初めて南極点に到達した日(日本ではこの日が「南極の日」) 

 ▽1月29日:先述の通り、日本の観測隊がオングル島に上陸して「昭和基地」と命名した日(「昭和基地開設記念日」) 

 話が少しそれましたが、第1次隊が南極に上陸した場所は次の通りです。 

 

 この図を見て、上陸点(西オングル島)で「昭和基地」と命名したにもかかわらず、実際は昭和基地が違う島(東オングル島)に建設されているのに違和感を覚える方がいるかもしれません。実は「昭和基地」命名時にはオングル島は西も東もなく、一つの島と考えられており、オングル島全体を「昭和基地」と命名したそうです。 

 このオングル島、実は地図上にある「中の瀬戸」という瀬戸(小さな海峡)を隔てて二つの島で成り立っているのですが、そうと判明したのは上陸式後に今の昭和基地建設候補地へ徒歩で移動した中野征紀さん(医療担当)と佐伯宗弘さん(富山の芦峅寺5人衆の1人)によるものでした。

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