ハンドボールのリーグHは9月6日、2025-26年シーズンが開幕する。女子で前回3位のアランマーレ富山は初優勝を狙う。高みを目指す上で鍵を握るのがシュート決定率の向上だ。積年の取り組みが実を結ぶか注目したい。
アランマーレ富山は2016年に創設され、今年で10年目。射水市に事業拠点があるプレステージ・インターナショナルが運営する。リーグ優勝を決めるプレーオフに3年連続で進出し、上位の常連になりつつある。24-25年はレギュラーシーズンを3位で通過。6月のプレーオフ準決勝で北國ハニービー石川に敗れたものの過去最高の3位で終えた。プレーオフに初出場した22-23年の次のシーズンから日本一を目標に掲げており、プレーオフで勝ち切れなかったこれまでの経験を糧にして頂点を狙う。

ゲームメーカーの酒井優貴子は「先のプレーオフでは『この試合に絶対に勝つんだ』という気持ちや意識が相手のほうが上だった。『日本一を目指す』と口で言うのはたやすい。実現するためには、そのために何をすべきかをもっと突き詰めていかなければいけない。日本一にふさわしい強いチームを全員でつくっていきたい」と話す。
今季キャプテンを務める大松澤彩夏は「ここ一番での気持ちの強さが足りなかった。それを踏まえて、自分たちの全てを懸けて日本一を獲りにいくという思いを今季のチームスローガン『全身全霊』に込めた。選手22人が切磋琢磨(せっさたくま)しながら、誰が出場しても強さを発揮できるようになりたい。私たち選手も見ている観客のみなさんも楽しい、アランマーレらしいハッピーハンドボールをコートで表現する」と誓った。
元日本代表・秋山が欧州から加入
昨季の主力級3人が引退し、他クラブからの3人と大卒の新人1人が加わった。