サッカーのJ2は今季日程の約3分の2を消化して終盤戦に入った。第26節を終えて18位のカターレ富山は、残り12試合で残留を決めなければならない。チームづくりの現在地と巻き返しの可能性を探った。

カターレは今季38試合のうち26試合を終えて勝点23(5勝8分13敗)の18位につけている。18~20位の下位3クラブがJ3に降格するため、残留するには最低でも17位に上がらなければならないが、現時点で17位・熊本と勝点4差、16位・大分と同5差がついている。追い付くにも最短で2試合が必要で、残り試合数を考えるとこれ以上離されるのは避けたい。23日にアウェーで行われる第27節・磐田戦と30日にホームで熊本と直接ぶつかる第28節が、残留を目指す上で最初のヤマ場になる。

攻守のバランスを模索
今節対戦する磐田には、3月9日の第4節で3-1と快勝している。通算3勝1敗として3位に浮上し、11年ぶりにJ2を戦うカターレを勇気づける大きな白星になるはずだった。しかし翌節からは、開幕前に覚悟していた通りに壁にぶつかり、6月中旬の第20節までクラブワーストの16戦勝ちなし(7分9敗)。この間に小田切道治監督から安達亮監督への交代(5月27日発表)、チーム最多得点をマークしていたFW碓井聖生の福岡への移籍(6月6日発表)があった。第21節・千葉戦と第22節・仙台戦で上位相手に2連勝して一息ついたが、その後も中断期間を挟んで前節まで4戦勝ちなし(1分3敗)で足踏みしている。

1試合平均得点は0.85で大分と並んでリーグ最少タイ。