間もなく夏本番。暑さをしのぐには、氷が欠かせません。食べるならかき氷。特徴的な氷を用いるドリンクもありますね。そんな冷たい一杯を集めました。眺めるだけで涼しい気分になれる氷彫刻の制作現場ものぞき、氷、氷、氷のオンパレードです! …あれ、今月号のページ、冷たいかも?!(情報は取材時の内容です)
和洋菓子司さか志゛り(さかじり)(氷見市)
かき氷:9月ごろまで提供予定
いちごやチーズクリームでタルトをイメージ

「いちごレアチーズタルト」(1,000円) 氷はふんわりと繊細な口どけ。かき氷は10時から注文できる。テイクアウトもOK
多彩な和洋菓子を販売するこちらの店では、2024年から店内の一角で「さか志゛りcafe」としてかき氷の提供を始めた。かき氷が人気の東京の和菓子店で修業を積んだ、坂尻夏海さんが作っている。「甘すぎず、最後までさっぱりと食べられるかき氷を目指しています」と話す。

他のおすすめ ひんやりメニュー
「アイスキャンデー」(各220円) 左から「青りんご」、「みかん」、「いちご」。くずを使っているため溶けにくい。当たりが出たらもう1本もらえる
「いちごレアチーズタルト」はふわふわの氷に、爽やかな風味の自家製いちごシロップやチーズクリーム、クッキーなどをトッピング。氷の中にもいちごやクッキーを忍ばせており、食べ進めるごとに味が変化する。今後は、氷見市特産の稲積梅や灘浦みかんを使った「地元大好きシリーズ」も登場する予定だ。

カフェ担当の 坂尻夏海さん
四季庵(あん)(富山市)
完熟メロン半玉を使う 大胆で繊細なかき氷

「メロンかき氷」(1,800円) 夏の看板メニュー。大迫力のボリュームだが、爽やかな甘さでするりと食べられる
メロンを心ゆくまで味わってみたい。そんな夢がかなうのがこの「メロンかき氷」だ。完熟アンデスメロン半玉を器にする大胆な作りで、丸くくりぬいた薄緑色の果肉が淡雪のようなふわふわのミルク氷を彩っている。あふれ出る果汁とまろやかなミルク氷の組み合わせは濃厚かつ繊細で、最後の一口まで夢中になってしまう。店主の奥野佳子さんは「普通の氷も試したが、ミルク氷との相性が一番」と話す。

他のおすすめひんやりメニュー
「自家製プリンとメロンのパフェ」(1,800円) プリンは、めひの野園(富山市)の平飼い卵と八尾乳業協同組合(同市)の牛乳を使う。メロンをくり抜いた部分にバニラアイスが入る
カウンターには丸ごとのメロンがぎっしりと並ぶ。追熟の状態を確認し、常に最高の状態で提供するためだ。同様にメロンを半玉使うパフェもおすすめ。

店主の奥野佳子さん
撮影:南部スタジオ、さいとう写真事務所