県内を中心に活動するフォークグループ「楽屋姫」が今年で30周年を迎えた。県内のアマチュアミュージシャンの中でも 特に高い人気を誇り、各種イベントに引っ張りだこの3人。現在は、記念コンサートツアーの真っ最中だ。 音楽やコンサートに対する思い、長く活動を続けられる理由を聞いた。(聞き手・浜松聖樹、撮影・竹田泰子)

――結成からの30年を振り返って、どんなお気持ちですか。

 岩谷 数年で別れる夫婦がいるのに、30年というと、妻よりも長い間一緒にいる感じですよね。それぞれが「音楽が好き」というつながりが強固だからかな。

 寺島 やっぱり演奏できることがうれしいし、お客さんが喜んでくれたら、もっとうれしい。それを糧にしながらå30年間やってきたって感じですね。本当にあっという間。知らない間にじいさんになってた(笑)。

 彦次 私は結成20周年の記念コンサートの時に入ったので、10周年ですね。大御所のグループに入るので、当時は演奏の練習をして、何とか合わせたという感じだったことを思い出します。

 

――ツアーは周年に合わせて30会場なんですか。

 岩谷 記念のツアーなので、いつもオファーをいただいている会場に、こちらからお願いしたんです。お世話になっていることに、感謝の気持ちを込めて。ポスターやチラシに書いてあるのは30カ所なんですけど、その後にオファーもいただいたので、実際はもっと多いんです。

――県内のどこの イベントでも 出演されている気がします。人気の理由は。

 岩谷 私は個人としても活動しているので、それを合わせると、出演は多い年で120~140回くらいですね。オファーをしてくれるのは、会社社長や自治会長、学校長といった肩書に「長」の付く人たち。皆さん、フォークソングが好きな世代なんですよ。楽屋姫は自分たちで音響セットを持っていますし、頼まれれば司会もやるので、予算面でも呼びやすい。かぐや姫は呼べなくても、楽屋姫は呼べる(笑)。

 ブレイクしたのは

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