人気アニメ「それいけ!アンパンマン」の原作者、故やなせたかしさん夫婦をモデルとしたNHK朝の連続テレビ小説「あんぱん」がスタートし、現在は高知県で暮らす2人の幼少期を描いている。ドラマを見ながら「あれ?」と思った人も少なくないのではないか。「あんなおいしいもん、生まれて初めて食べたちゃ」「初めてパンを食べたがか?」。登場人物たちの話す土佐弁が富山弁に似ている気がして仕方ない。両県にはあまり深いご縁はなさそうなのだが、何か理由があるのか。富山大で教鞭を執ったこともある、方言に詳しい中井精一同志社女子大教授(62)=日本語学=に聞いた。


 「土佐弁と富山弁は確かに似ている点があります。偶然ではなく、必然的な理由があると考えられます」と中井教授は話す。

残り1334文字(全文:1661文字)