すしを通して富山の知名度拡大や来訪者増加を目指すイベント「富山寿司(すし)すきフェスタ」が23日、富山駅南北自由通路で開かれた。「世界で一番大きな」と銘打ったますずし作りには、大人から子どもまで県内外の約240人が参加。県や富山市がすしの街を発信する中、日付にちなんで直径3・23メートルもある巨大な富山の名産を完成させ、観光客らの目を引いた。
同駅周辺の活性化に取り組む一般社団法人「トヤマチミライ」(水田整代表理事)が、駅の南北接続を記念したイベントの一環として企画した。
ますずしは酢飯約100キロ、マス約50キロ、ササ約900枚を使用。参加者は12グループに分かれ、富山ます寿し協同組合に加盟する職人の指導を受けながら、約1時間かけて三角形の木枠に材料を敷き詰めた。ふたをして約20分間押し、最後に12個を円形に組み合わせると拍手が起こった。
完成品は参加者が会場で味わった。氷見市の公務員、小川大輝さん(35)は「出来たてはふわふわでおいしい。楽しい思い出になり、参加して良かった」と話し、息子の琳太郎ちゃん(6)は「材料を置くのが楽しかった」と笑顔を見せた。
水田代表理事は「満足度や注目度の高いイベントとなり、富山イコールすしを発信することができた」と話した。