ハンドボール・リーグH女子のプレステージ・インターナショナル「アランマーレ富山」が、日本一を目標に進化を続けている。16日にはリーグ10連覇中の北國ハニービー石川(前北國銀行)を初めて破った。リーグ戦はまだ3分の1を残し、優勝するにはさらにプレーオフを勝ち抜かなければならないが、それにふさわしいだけの力を備えつつある。
昨年9月に開幕した今季のリーグH女子では、11チームが各3試合ずつ総当たりする。アランマーレは1巡目の対戦を6勝3分1敗の2位で終えた。元日本代表・横嶋彩の休養やエースに育った朴珉政の移籍による影響を、組織力の向上と個々の成長でカバーしていたが、同1位のブルーサクヤ鹿児島に敗れ、3~5位の熊本ビューストピンディーズ、北國ハニービー石川、イズミメイプルレッズ広島とは引き分け、抜け出すことができなかった。他チームが今春加入する有力な大学生を「内定選手」として起用するようになってからは、混戦模様に拍車がかかっている。アランマーレも2巡目の初戦だった2月1日のザ・テラスホテルズラティーダ琉球戦に25―26で競り負けてしまった。

北國戦に続き20日の熊本戦でも接戦をモノにした
GKのフレヤ・ハマー、ゲームメーカーの行本朱里の負傷欠場も重なって苦しい戦いをしいられたが、2月の残り4試合を全勝で乗り切ったのが大きい。3月に入って2人が復帰するとチームは勢いを取り戻し、念願の打倒北國を成し遂げた。
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