バレーボールSVリーグ女子のKUROBEアクアフェアリーズ富山は15、16の両日、魚津市のありそドームで岡山シーガルズと対戦する。アクアはここまで13勝23敗で14チーム中11位に位置。開幕10試合で1勝9敗とスタートダッシュは不発だったが、中盤以降は五分に近い戦績で強豪チームとわたり合ってきた。主力にけが人が出るなど緊急事態もあった中、今季加入の選手たちがチームにフィットし、戦力ダウンを免れている。アウトサイドヒッター(OH)の金田莉実、リベロの浦山絢妃はその代表格といえる存在だ。
U-18代表の縁でVリーガーに
群馬県出身の金田は、小5でバレーを始めた。中学まではミドルブロッカー(MB)だったが、地元の強豪・西邑楽高に進学後、監督の意向でOHに転向した。現在の身長が178センチの金田を、サイドで生かそうとした監督の狙いについて、金田は「私は身長が高いなりに、体をしっかり使って(アンダーハンド)パスできることを見てくれたのだと思います」ととらえている。レギュラー起用されるようになった高2時、全国大会には惜しくも届かなかったものの、U―18代表に召集され海外遠征を経験した。世代別代表の監督を務めていた安保澄は、のちにヴィクトリーナ姫路のゼネラルマネジャーとなる。

178センチと長身の金田は、コート上でしなやかな動きを見せる
金田は東海大に進学。4年時にチームは全日本インカレで準優勝したが、自身はベンチ入りを逃し、スタンドで応援した。
残り2053文字(全文:2685文字)