バドミントンの団体戦「S/Jリーグ」の男子でトナミ運輸が2年ぶり12度目の優勝を飾った。昨年に連覇が「5」で止まり王座奪還を誓っていたものの、主力選手が負傷して実は苦戦が予想されていた。2月21、22日に横浜市の横浜BUNTAIで開かれた決勝トーナメントでの奮闘の模様をレポートする。

 今季のS/Jリーグは男女とも12チームが参加して昨年11月に開幕。グループリーグ2組の各上位2チームが優勝を決める「トップ4トーナメント」に進んだ。トナミ運輸はコロナ禍で中止になった2020、21年度を挟み、16~22年度に5連覇を達成。23年度は決勝でジェイテクトに惜敗したが、日本代表の保木卓朗と小林優吾のダブルスがパリ五輪後も現役続行を表明し、今回も優勝候補に挙げられていた。

ベンチから仲間に声援を送るトナミ運輸の選手たち

 だが、小林が11月下旬にけがで離脱。ダブルスの目崎駿太郎・西田陽耶組の西田も負傷で欠き、台所事情が苦しくなった。2月2日のグループJ組最終戦で強敵のビプロジー(東京)に0-3で完敗。4勝1敗の同組2位で決勝トーナメントに臨むことになった。

 保木と小林、東京五輪代表でシングルスの常山幹太に続く若手の育成が、トナミの今季の課題。

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