富山県のJR砺波駅周辺の活性化につなげる「砺波駅にぎわい市」が22日、同駅の砺波市コミュニティプラザで始まった。北陸新幹線長野-金沢間の開業と、JR城端線と氷見線を走る観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール(愛称・べるもんた)」の運行が今年10周年を迎えることを展示企画で紹介しており、来場者の目を引いている。23日まで。
北陸新幹線の「W7系」の模型などが走るジオラマをはじめ、開業した2015年3月に県内や沿線の市町村が発行した広報誌の展示コーナーなどが設けられた。車両が大きく写る広報誌の表紙などから、開業に沸く当時の様子を感じ取ることができる。JR西日本、東日本が当時発行したパンフレットの表紙も並ぶ。新幹線関連の展示は砺波、南砺両市の鉄道愛好家らでつくる「加越線資料保存会」が中心となり準備した。
「べるもんた」の見送りや、保存会の会員による「鉄道ミニ講演会」、ペーパークラフトや塗り絵のワークショップなどもあった。
砺波市は、北陸新幹線の建設構想を提唱した元砺波商工会議所会頭、故岩川毅さんの出生地で、保存会長の村田伸夫さん(69)は「地元から10周年の機運を盛り上げていきたい」と話している。
にぎわい市は砺波市観光協会が14年からコロナ禍を除き開いている。