大みそかの31日、県内各地のそば店は、年越しそばを食べに来る人たちでにぎわった。この日で閉店となった富山市元町の「そば処(どころ) 大庵(だいあん)」は、慣れ親しんだ味を求める客が訪れた。

 大庵は約500食分を用意し、午前11時の開店前から約40人が列を作った。家族連れらが、天ぷらそばや鴨汁をおいしそうに味わっていた。

 同市の自営業、村井郁子さん(63)は孫3人と来店。自身の母親とよく来た思い出の店だといい「閉店は寂しいけれど、年越しそばをここで食べることができて良かった」と話した。

 同店は1957年に創業。3代目店主の大下大助さん(享年61歳)が2023年に亡くなり、三回忌を迎えたことを機に閉店を決めた。次女の泰世さん(28)と店を続けてきた妻の共子さん(60)は「長い間たくさんの方にそばを食べていただき、感謝の一言です」と語った。