Jリーグは来週末に開幕する。11年ぶりにJ2へ復帰したカターレ富山は16日、アウェーで愛媛との初戦に臨む。レベルの高いJ2勢に対し、J3で培ったチーム力がどれだけ通用するか注目だ。今季の戦力を分析しつつ、躍進へのポイントを探った。
カターレ富山は今季の目標に「一桁順位」を掲げた。20クラブで競うJ2は毎年、J1昇格プレーオフに出場できる3~6位を巡る争いが接戦になる。シーズン途中までその競り合いに加わる勢いがなければ一桁順位は望めない。かつてJ2に在籍した09~14年の最高成績は09年の13位(参加数18)で、復帰1年目としてはかなり高い目標と言えよう。左伴繁雄社長は1月の新体制発表会で「J1昇格への準備が始まる。残留を目標にしてしまうと、その争いに引き寄せられてしまうだろう。『不屈』をスローガンに常に勝利を目指してファイティングポーズをとっていく」とその真意を語った。

1月の新体制発表会で檀上に並ぶ小田切監督と選手
飛躍かけ勝負のシーズン
J2残留は最低限クリアすべきミッションと言えるかもしれない。左伴社長によると、24年度の収益は過去最高の8億9500万円。新年度は11億円まで伸びる見込みで、強化費に前年度比1億2千万円増の4億8千万円を充てる。
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