戦後80年の大きな節目となる2025年、太平洋戦争に関連した出来事や時代背景、国民の暮らしぶりなどをトピックごとに紹介するビジュアルニュース「戦争の実相 -終戦80年-」。第12弾の「ガダルカナル島の戦い」編を公開した。

 1941年12月の日米開戦以来、攻勢を続けてきた日本軍は翌1942年6月に中部太平洋上の環礁、ミッドウェーでアメリカ軍に大敗した。続く、陸戦となったガダルカナル島(西太平洋ソロモン諸島)の戦いでも敗れ、攻守は完全に逆転した。

 この戦いでは、投入された日本軍将兵3万1000人のうちおよそ2万人もの命が失われた。注目すべきは死者の7割が戦闘ではなく、飢えや病気に苦しみながら亡くなっていったことだ。

 日本は、こうした苦しい戦いを1945年8月の戦争終結まで繰り返した。識者は「アジア・太平洋戦争において食料や弾薬などの補給を顧みず、兵士たちを消耗品のように扱う戦い方が必然化、 正当化するようになった転換点がガダルカナル島の戦いだ」と指摘する。

 

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