おやつから工芸品まで、富山ならではの逸品を紹介します。(情報は取材時の内容です)

写真は全て名水染め。左手前から時計回りに「BLUE.ART スモールトラッカーウォレット」(17,600円)、「BLUE.ART×ASCENSION Abstract dye ロングトラッカーウォレット」(42,900円)、「同 ショートトラッカーウォレット」(30,800円)
北アルプスの山々が育んだ、清らかな黒部の名水。黒部市のアパレルショップ兼工房「JUICE Indigo Studio」では、この名水を使って染めた革小物や洋服などを販売している。

「ASCENSION タイダイ藍染めコットンリネンストール」(各5,940円、エコバッグ付き)は今治産の生地を黒部の名水で染めた
店は2001年に代表の市六竜也さんが富山市で創業した。セレクトショップとして既製品を販売していたが、08年のリーマンショックによる不況で扱っていたブランドの多くが終了。「流行にとらわれず、自分にしかできないものを作ろう」と染色を始めた。12年に地元の黒部市へ移転し、市内で湧き出る清水(しょうず)で染料を作っている。
上質な国産レザーを使った財布は肌触りがしなやか。染めの工程は水質や気温、湿度によって仕上がりが左右され、繊細な技術が必要とされる。「黒部の水はやわらかくて、染料がよく染みていく。一層きれいに仕上がるように感じます」と市六さん。黒部の名水の魅力を、染め物を通して全国に発信していく。
撮影:南部スタジオ
