富山市民プラザで、新聞を使ったちぎり絵の作品展が開催されています。

私が行ったのは平日の午前中でしたが、たくさんの方が見にいらしていました。

作者は奈良県在住、95歳の木村セツさんです。
戦争や人生のさまざまな出来事を経験してこられました。
2018年にご主人が亡くなられ、気力を失ったセツさんに、娘さんが新聞ちぎり絵を勧めたのが、きっかけだったそうです。
作品は、どれもこれもが、すごく丁寧に作られている素晴らしい作品ばかりでした!


私が素晴らしいと感じたこと
☆その1
「新聞って、こんなにたくさんの色とりどりな配色があったんだ」と思わされた

☆その2
ブロッコリーの絵のように、よく見ると、木の写真を重ね合わせていたり、

ステーキ皿のように、ちょっとした光沢感を白い文字を使って表現したり。

視点が変わり、視野が広まる感じがしました。
☆その3
どの作品も妥協せず、何度も貼り直し、我慢強く、作られていること。
でも、それを楽しまれている事。
展示だけでなく、セツさんの制作の様子を上映しているコーナーもあり、視聴したら、より感動しました。

展示の随所にセツさんの言葉が添えられており、セツさんの前向きで明るい人柄や、我慢強さ、妥協せず楽しむ気持ちなどを感じることが出来ます。

ことわざに、禍福(かふく)は糾(あざな)える縄の如し、と言う言葉があります。
作品とともに、そう言った人生の起伏を越えてこそのセツさんの幸せな時間の境地を垣間見ることができる展覧会だなと感じました。

ぜひ皆さんも、子どもさんと一緒に行ってみてください。
私も会期中に、子どもともう一度行こうと思います。
夏休みの自由研究として、セツさんのように新聞ちぎり絵に挑戦するのも良さそうです。