富山市民プラザで開催中の木村セツさんの新聞ちぎり絵原画展に、娘の詩音と行ってきました。

娘、詩音のレポート

作品は、それぞれが新聞で作られているなとちゃんと分かった。
記事の字をラベルにしたり、影に利用したりしていてすごかった。

1番心に残ったのはバナナ。

袋に入っているように縁取りもしてあって、ラベルも付いていて、バナナの先の黒いぐにゃぐにゃの部分もちゃんと表現されていて、斑点もあった。

黄色って新聞に少ないようだけど、こんなに大きい黄色の紙を見つけて貼っていてすごい。

一日中集中して取り組んでもできる量は限られている。
作品にするのは相当大変で、難しいんだなということを物語る展示だった。

5年間もこの趣味を続けているセツさんの好奇心を尊敬した。

私のレポート

セツさんは食べる事が好きなそうで、作品も食べ物のちぎり絵が多かった印象です。

チキンやバーガー、ポテトフライなど、「元気な95歳だなぁ」とか「魚が特に好物なのかな~」と想像しながら見ました。

ギョウザの作品の中に「スキヤキ」の文字があるなど、新聞やチラシに印刷された文字がいい具合に模様になっているので、娘と見つけて楽しんだり、「しめさば大満足だって〜♪」「絵の中に人がいる〜!」などと、セツさんの作品のちょいちょい「クスッ」となる部分に、思わず母娘でツッコミを入れながら楽しく回りました(^^)

筍のコメントには、“新聞切る時は柄として見ている”とありました。

母「これは絵だよね~??ここだけ描いたのかな、写真貼ったのかな」
娘「ママ、よく見て。ここも新聞貼ってあるよ、ちぎり絵だよ」

セツさんのちぎり絵は私には本物っぽく見えて、時には目の錯覚を起こしました。

せつさんの相棒はフエキノリ。かわいいですが、優れものなんですね(^^)

展示作品の鳥南蛮のちぎり絵を作成中の様子と、孫のいとさんからセツさんへのインタビューを視聴できるコーナーがありました。

手を抜かない、丁寧、こだわる、そして、グラデーションが大事…

「グラデーション」という言葉は短い動画の中に、何回も出てきます。

きっと、セツさんにとって「グラデーション」はちぎり絵について一言で表す“神ワード”なのでしょう。

気が済むまで貼ったりはがしたりして描かれた作品は、どれをみても優しい色合いで、セツさんのかわいらしさを感じました。

出口に近い場所に、富山展のために制作された鱒寿司が展示されています。

とってもおいしそうで、食べたらおいしかったんだろうな♪と思いました。
自分の心もほっこりした素敵な時間でした。