Bリーグ1部(B1)2023-24シーズンで初優勝を果たした広島ドラゴンフライズは、ドバイでの「チャンピオンズリーグ・アジア」に参戦している。9日の1次リーグ初戦で、広島はインドネシアのクラブを86-69で破った。広島のポイントガード(PG)上澤俊喜(朝日中出)は3ポイントシュートを6回成功させるなど20得点と躍動。プレーどころか、海外に行くこと自体が初めてという上澤は「日本の代表としてここに来ている。自分たちのバスケができたことが勝利につながった」と自信を深めている。

広島ではシューターとしてプレー
上澤は21年2月、日大4年時に富山グラウジーズの特別指定選手となった。このシーズンは6試合で平均4分強の出場に終わったものの、富山とプロ契約を交わして迎えた21-22シーズンは55試合に出場し、約12分半の平均出場時間で3Pシュート成功率46・6%を記録するなど活躍している。広島に移籍した22-23シーズンは、平均出場時間を約8分半と減らしたが、3Pシュート成功率は健闘の40・5%。23-24シーズンは平均で12分半と出場機会を増やしつつ、3Pシュート成功率は38・3%と高水準を維持した。

平均得点について広島1年目の2・9から今季は4・5と増やすことができたことを、上澤は自ら評価している。「昨季から継続していることでの信頼を感じました。僕の得意なプレーを理解してくれ、『点をとってほしい』と言われているなか、平均得点を伸ばせたのはよかったです」。上澤の平均アシスト数は2シーズンとも1を下回っており、PGとしては物足りないが、シューターとしてコートに送り出されていることを物語る数字だといえる。
後輩の活躍 清々しく見守る
今季の広島の戦いぶりは、決して順風満帆ではなかった。