2024年1月1日。能登半島地震は多くの人の暮らしを壊しました。富山県内では氷見・高岡が大きく被災しました。でも、そこには震災に負けない人たちがいます。立ち上がろうとする人たちがいます。そんな人たちに会いに行きませんか。変わらずおいしいご飯を食べに行きませんか。ゼロニイは氷見・高岡が超好きです。(情報は取材時の内容です)
麺処 よしだや(氷見市)
こだわりが詰まった一杯を守り続ける

「小麦粉と塩水を混ぜて、寝かせて、延ばして切る。見て学んだことを忠実に守っています」と話すのは、3代目の吉田和広さん。「麺処 よしだや」は、創業70余年の大衆食堂「お食事処 よしだや」(氷見市中央町)の麺と丼物の専門店として営業している。開店当初から変わらない味で、町の人に親しまれている。

麺は3種類の小麦粉を混ぜ合わせて作っており、かむたびに小麦の風味が感じられる。うどんのつゆは、しょうゆに砂糖と塩を加えて1週間寝かせることでまろやかな味わいに仕上げた。一番人気の「天ぷらうどん」はもちろん、先代から受け継いだレシピを生かした「カレーうどん」もおすすめ。


ラーメンカフェ なないろ(氷見市)
決意新たに作る まろやかブラック

店主の水野真由美さん(高岡市)は息子が高校3年間通学した氷見市に縁を感じ、昨年6月、市内に店を構えた。看板メニューはブラックラーメン。真っ黒な見た目とは裏腹に、スープはまろやかで飲み干す人も多いという。クリームソーダやライスバーガーといったカフェメニューもそろえ、老若男女問わず人気を集めている。

地震による断水の復旧後、1月4日に営業を再開。当時市内では断水が続く地域も多く、「自分だけ店を始めていいのか」と葛藤もあった。「お客さんの温かい声に励まされました」と水野さん。「氷見で頑張っていきたい」と心を込めた一杯を提供し続ける。


撮影:南部スタジオ、さいとう写真事務所