2024年1月1日。能登半島地震は多くの人の暮らしを壊しました。富山県内では氷見・高岡が大きく被災しました。でも、そこには震災に負けない人たちがいます。立ち上がろうとする人たちがいます。そんな人たちに会いに行きませんか。変わらずおいしいご飯を食べに行きませんか。ゼロニイは氷見・高岡が超好きです。(情報は取材時の内容です)
スウプはやし(氷見市)
氷見の野菜たっぷり 心と体をいたわるスープ

氷見の中央町商店街にある、テイクアウト専門のスープ店。店主の林美湖さんは、氷見のおいしい食べ物と景観に心を引かれて東京から移住し、2021年に店を開いた。肥料や農薬を使わずに育った自然栽培の野菜を中心に、地元食材がたっぷり入ったスープを振る舞う。食材と水とシンプルな調味料だけで作っており、栄養豊富で体に優しい。

「被災地支援でいらっしゃった方に温かいスープをお出ししたんです。カップラーメンしか食べられない状況が続いていたそうで、すごく喜んでくださいました」と林さん。野菜のうまみが詰まったスープは、身も心もほっと癒やしてくれる。


おべんとうカフェ にじのこや(高岡市)
多彩なおかず どどんと

多彩なおかずを、弁当にどどんと盛り付ける。土・日曜、祝日限定の「勝興寺の七不思議弁当」や、全営業日で提供する「えらべる2種のおべんとう」のどちらにも共通する。「勝興寺の七不思議弁当」には、鶏の唐揚げやひよこ豆のコロッケ、牛肉のしぐれ煮など7種類のおかずがそろい、どれから食べようか迷ってしまいそうだ。

国宝勝興寺近くに店を構える店主・牧野友香さんのモットーは、地元・伏木の商店の食材を使うこと。地震の翌日から3日間、有志とともに地区内で炊き出しを行い、地域のために汗をかいた。「自分にできることをしようと思っています」と語る。


氷見牛ハンバーグとおやきの店 古粋(こいき)(氷見市)
A5ランク氷見牛使用 ふわじゅわハンバーグ

牛肉を焼いたり煮込んだりした、いい匂いが店内に広がっている。この店のこだわりはA5ランクの氷見牛。看板メニューであるハンバーグのメインの肉は、もちろん氷見牛だ。ハンバーグはふわふわな仕上がりで、かみしめた時に肉汁がじゅわっと出てきてたまらない。

150gのハンバーグにビーフシチュー、9品の前菜プレート、ご飯、プチデザートを付けた特別メニューを用意した。被災者や復旧・復興活動に携わる人に半額で提供する。「支援してくださる方に感謝しないと、と思ってメニューを設けました」と代表の石和(いさわ)良さん。「氷見ににぎわいを取り戻したい」という思いも込めている。


撮影:南部スタジオ