2024年1月1日。能登半島地震は多くの人の暮らしを壊しました。富山県内では氷見・高岡が大きく被災しました。でも、そこには震災に負けない人たちがいます。立ち上がろうとする人たちがいます。そんな人たちに会いに行きませんか。変わらずおいしいご飯を食べに行きませんか。ゼロニイは氷見・高岡が超好きです。(情報は取材時の内容です)
TRANS×TRANCE VISION+Kitchen(トランス トランスヴィジョン キッチン) 豆皿ごはん(氷見市)
アートと楽しむ地元素材のランチ

里山の緑に囲まれた店内に、幾何学的な立体アートが空間を包み込むように飾られている。オーナーの平田淑江さんが地元食材を中心に用いた「豆皿ごはん」と、夫で美術家の故哲朗(てつあき)さんによるアート作品が楽しめるギャラリー&カフェ。12種類ものおかずが並ぶ「豆皿ごはん」は旬が感じられ、繊細な味わいに心も体も満たされる。

地震の際は平田さんが大女将を務める氷見市内の旅館「永芳閣」も被災したが、宿泊客に加え避難してきた地元住民を受け入れ、食料や毛布を配るなど対応に当たった。カフェと宿は1月中旬に営業を再開。「自分をねぎらう空間としてゆっくり過ごしてください」と笑顔を見せる。


移り住みたくなる宿 イミグレ(氷見市)
氷見の文化をフレンチで表現

氷見の食と景観を楽しみ、この町を好きになってほしいという思いから生まれたオーベルジュ。近場でのんびり過ごしたいと、県内から訪れる人も多い。

オーシャンビューの客室で日々の疲れを癒やした後は、フレンチのコース料理を堪能しよう。「富山のことがもっと知りたくなるような、ストーリー性のある料理を新たに考案中です」とオーナーの松木佳太さん。この日のメインの「氷見牛のロースト」は、氷見牛の赤身に彩り豊かな地元野菜を添え、古くから伝わる氷見の獅子舞を表現した。目の前に広がる富山湾と立山連峰を眺めながら味わえば、まだ知らない富山の魅力に出合えそうだ。


撮影:南部スタジオ、竹田泰子