おやつから工芸品まで、富山ならではの逸品を紹介します。(情報は取材時の内容です)

「おやべ桜塩クッキー詰め合わせ」(写真上、小550円、大880円)。食感も味わいもさまざまな3種類のクッキーが楽しめる


一輪の桜のように小さなクッキーが、缶の中にぎゅっと詰まっている。小矢部市の桜の名所、倶利伽羅峠に広がる八重桜をイメージした。八重桜の花びらを富山湾の海洋深層水の塩に漬け込み、天日干しして粉末状にした「源平さくら塩」を生地に練り込んでいる。目でも舌でも桜が感じられ、お花見の気分を持ち帰りたいときにぴったりの手土産だ。

石動駅前商店街にある飲食店「ペコット!」代表の瀬戸洋子さんを中心に、地域の女性グループのメンバーが花びらの採取や選別などを手作業で行っている。小矢部の米粉とハトムギ粉を使い、誰でもおいしく食べられるグルテンフリーのクッキーに仕上げた。甘さ控えめの素朴な味わいで、まろやかな塩味が癖になる。おやつにはもちろん、ワインとのペアリングもぜひ試してみてほしい。

「トロピカル琥珀糖」(写真下左、500円)にも「源平さくら塩」を使用
 

撮影:南部スタジオ