おやつから工芸品まで、富山ならではの逸品を紹介します。(情報は取材時の内容です)

「ニワスパ」(写真上)は左から「フランス風お魚パウダー」、「インド風タンドリーチキン」、「ニューヨーク風チキンオーバーライスパウダー」、「台湾風魯肉飯パウダー」、「キューバ風豆の煮込み料理パウダー」(各864円)


「ニワスパ」はフリーズドライにしたこうじを使った調味料で、さまざまなスパイスが加えられている。塩こうじを粉末状にした基本の「ナント塩こうじパウダー」のほか、八角の香りが食欲をそそる「台湾風魯肉飯(ルーローハン)パウダー」、オレガノやクミンを入れた「ニューヨーク風チキンオーバーライスパウダー」など全部で6種類。朝に食材と混ぜて寝かせておけば、夜はフライパンで焼くだけで世界の郷土料理が完成する。

南砺市の発酵料理研究家、中川裕子さんが開発した。冷蔵が必要なこうじをフリーズドライにすることで、より手軽な調理と常温保存が可能になった。開発を進めたのはコロナ禍のころ。「世界を旅する」というイメージで作ったパッケージには、「家庭で気軽に世界の料理を味わってもらいたい」という思いを込めた。肉や魚がやわらかくなりうまみが増すので、アウトドアや災害時にも最適だ。

塩こうじを粉末にした「ナント塩こうじパウダー」(写真下左、864円)もある
中川さんが営むバー「gonma」(写真下右)で提供するメニューをベースに考案した

撮影:南部スタジオ