おやつから工芸品まで、富山ならではの逸品を紹介します。(情報は取材時の内容です)

「夏物語昆布」(1,000円)は3種類9枚入り。春夏秋冬をセットにした「四季物語昆布」(8枚入り900円)や「おわら昆布」(10枚入り1,080円)もある
富山市総曲輪の結納品店「高桑乃し店」では、四季の草花や縁起物をかたどった細工昆布を販売している。竹や朝顔、カキツバタをセットにした「夏物語昆布」もその一つ。レーザー加工で細かいデザインが施されており、水や冷たいだし汁に10分ほど浸すと縦横3〜4センチの大きさに戻る。料理に添えると季節感が加わり、食卓が一層華やぐ。

「富山ならではの昆布文化を広めたい」と、以前から同市八尾町の「おわら風の盆」をモチーフにした細工昆布を手掛けてきた。「四季の移ろいが感じられる商品を」という客の声に応え、季節ごとの昆布を考案し結納品店らしく水引を結んで販売。軽くてかさばらず、土産として好評を得ている。商品を使った人から豆腐やそうめんなどの料理にあしらった写真が送られてくることもあるという。店主の高桑稔さんは「いろんなメニューに飾って楽しんでもらいたい」と笑顔で話す。

撮影:南部スタジオ
