人工知能「AI」を活用し、国の被災者支援制度を紹介する「チャットボット(自動対話システム)」を富山市のITベンチャーが開発した。能登半島地震の発生翌日から無料で提供を始め、2月末で利用は2万5千回を突破。富山県の支援制度を紹介したサービスも新たに始めた。

被災者支援AIのトップ画面

 ITベンチャーは、富山市問屋町に拠点を置く「Nan Naru(ナンナル)」(東京、坪坂有純社長)。坪坂社長は東京から富山市に帰省中に被災し、「何かできることはないか」と被災翌日のわずか5時間でサービスを開発。その日のうちにサイトを公開し、回答の精度を上げるための改良を重ねてきた。

「家が壊れました」に対し、AIが回答した画面

 サービスはパソコンやスマホから専用ページを開き、「家が壊れた」「生活が苦しい」などの困り事を打ち込む。内閣府が公表している住宅や生活支援など100の制度をAIが自動で紹介してくれる。

富山県の被災者支援制度はこちら(外部サイトに移動します)

 2月19日に公開した富山県版は、

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