おやつから工芸品まで、富山ならではの逸品を紹介します。(情報は取材時の内容です)

「喜八コーラ」(1本1,944円)は緑色のラベルの甘口「RELAX(リラックス)」とオレンジ色で辛口の「ENERGY(エナジー)」の2種類。炭酸で割るほか、冬はお湯を注いでホットで味わうのもおすすめ。
近年、「クラフトコーラ」が注目を浴びている。土地ごとの素材や独自のレシピから生まれる独創的な味わいが特徴で、清涼飲料水の製造などを手掛ける喜八食品(南砺市)が作る「喜八コーラ」もその一つだ。
炭酸水などで割って味わうシロップタイプで、原料には同市利賀地域の特産、クロモジ茶や入善町の海洋深層水のほか、地元で冬の味覚として親しまれる「かぶらずし」の本漬け発酵液を使用。発酵液はかぶらずしの製造過程で出るもので、魚や野菜、米こうじのうまみをたっぷり含んでいる。従来は捨てられていたが、コーラの材料に活用することで奥深い味わいを生み出す。コーラはスパイス不使用で舌触りがよく、甘さ控えめでこくがある。
「身近な素材で作っているので、地元の人にも気軽に飲んでもらえたら」と営業課長の坂本直規さん。富山の個性が光る一杯で乾杯しよう。

原料にクロモジ茶やかぶらずしの本漬け発酵液などを使用している。かぶらずしの風味はなく、すっきりとした味わい

撮影:南部スタジオ
