日本ハンドボールリーグ女子のプレステージ・インターナショナル「アランマーレ」が3勝1分の好スタートを切った。躍進した昨季以上にパワーアップしたプレーを随所で見せ、今後が楽しみになってきた。

難敵相手に圧巻の〝全員得点〟
11月11日、氷見市ふれあいスポーツセンターでのイズミ戦。ラストプレーで左サイドから佐藤美月が飛び込んで得点を挙げた。直後に終了の笛が鳴るとベンチからも選手が駆け出し、彼女を中心に喜びの輪ができた。

アランマーレはこの日も選手全員が代わる代わる出場して多彩な攻撃で得点を重ねた。残り約2分でリードを9点に広げて勝利をほぼ手中にしたが、コートプレーヤー13人のうち佐藤だけがまだ無得点だった。仲間はそれに気づいていた。残り15秒、司令塔役のセンターに入ったルーキーの酒井優貴子が佐藤とのコンビプレーを選択して〝全員得点〟をお膳立て。「先輩たちから『(佐藤)美月に点を取らせるんだよ』と発破をかけられていました。うまいって良かった」とほほ笑んだ。最終のスコアは34―26で今季最多得点を記録。上位争いのライバルを寄せ付けず、地力アップを見せつけた白星だった。
リーグ再開は来年1月20日
開幕戦だった10月21日の三重戦を26―23で競り勝った。初戦の緊張感が影響して納得できる出来ではなかったという。次戦は昨季プレーオフで敗れたソニーセミコンダクタマニュファクチャリングと対戦。6月の社会人選手権、10月の鹿児島国体(ソニーは鹿児島県選抜として出場)でも敗れていたが、この日は後半残り12分から4点差を追い付いて24―24の引き分けに持ち込む粘りをみせた。2日後のザ・テラスホテルズ戦は28―20で快勝し、続くイズミ戦も制した。現在負けなしは北國銀行(3勝)とソニー(4勝1分)、アランマーレの3チームだけだ。

世界選手権(11月29日~12月17日・デンマークなど)と日本選手権(12月24~28日)があるためリーグは一時中断し、再開は