おにぎりってすごい。朝も、昼も、夜も、なんなら深夜も食べたくなる。お米と具、そして、のり。とろろ昆布だってあります。お米だけでも至高にして究極。そんなおにぎりが今盛り上がっている気がしませんか。専門店が開業したり、ユニークな具材のものが登場したり。ゼロニイ、おにぎりと出会い直します。(情報は取材時の内容です)

うどん・そば 今庄 高岡駅南店(高岡市)

素朴なおにぎりと うどんの名コンビ

 シンプルなおにぎりは、主役だけでなく脇役としても活躍する。ベストパートナーは、汁とともにつるっと食べられる麺類だろう。炭水化物の重ね食べになると分かっていても、無性に恋しくなる。

「かけうどん」(350円)、「おにぎり」(各130円) シンプルだが満足感たっぷりの組み合わせ。濃いめのだしと米の甘みがベストマッチ

 「うどん・そば 今庄」は1915(大正4)年の創業以来、高岡駅の構内や周辺でうどんやそばを提供し、旅行客や地元の人に親しまれてきた。麺類のお供として人気を集めるのが、県産コシヒカリで作るおにぎり。風味と歯切れがよい「のり」と、とろろ昆布でふわっと巻いた「昆布」の2種類を用意している。素朴なおにぎりと、甘めで濃いだしのうどんやそば。心と体を満たしてくれる名コンビだ。

「天ぷらうどん」(500円) 店の人気ナンバーワンメニュー。自家製エビ天のこくとうまみがだしに染み出す
店長の今庄雅治さん

自家製麺 らーめんてしお(射水市)

おにぎり片手にスープを味わう

 自家製の麺と、素材のうまみを生かした無添加スープが自慢のラーメン店。スープの味に合わせて麺やチャーシューを変えており、料理の細部にもこだわりを感じる。一番人気の「ワンタン手塩らーめん」は、鶏と煮干しからだしをとり、4種類の塩を使った特製ダレを加えた上品な一杯だ。

「ワンタン手塩らーめん」(1,050円)、「てしおにぎり」(220円) 国産小麦を使った細麺にスープがよく絡む。おにぎりは県産コシヒカリを使用。ふっくら炊いたご飯に、すし屋でも使われる上質なのりを巻いていただこう

 塩ラーメンと一緒におすすめしたいのが、優しい塩味のおにぎり。沖縄県産の甘みのある塩を使ったシンプルな味付けで、ラーメンの繊細な風味が引き立つ。おにぎりを片手にスープを飲み干す人も多いそう。厚みのあるのりを食べる直前に巻き、パリッとした食感を楽しみながら味わいたい。

「煮玉子醤油らーめん」(1,020円) 丸鶏を6時間煮込んだスープはおにぎりと相性抜群。手もみ中太麺のつるんとした喉ごしがたまらない
店主の金山卓矢さん

撮影:南部スタジオ