2024年3月16日の北陸新幹線敦賀開業まであと半年となった福井県。県都の玄関口・福井駅では10月1日、福井市が新たに整備した市観光交流センターが部分開業する。「恐竜王国・ふくい」とあって、最新技術で動く恐竜は迫力十分。映画「ジュラシック・パーク」顔負けの没入感に、思わず声を上げた。

福井市観光交流センターは、福井駅東口に整備され、北陸新幹線ホームと併設する。鉄骨造り2階建てで、延べ床面積1631平方メートル。観光案内所やカフェ、レンタサイクル取扱所のほか、ミニコンサートなどを開ける階段広場、展示交流スペースも備える。市民も集い、まちなかのにぎわいを創出する場所だ。

福井駅東口は恐竜博物館や永平寺方面に向かう「えちぜん鉄道」や観光・高速バスの乗降場がある。県内全域に足を運ぶための2次交通の拠点で、同センターは観光客にとって電車やバスを待つ間の休憩スペースになる。

9月初旬、福井市新幹線整備課の竹原純子さん(55)と、水田幹男さん(42)の案内で特別に内部を見学させてもらった。
恐竜モニュメントは大小9体
「いろんな仕掛けがしてあります」。自信ありげな竹原さんの言葉に期待を膨らませ、大小9体の恐竜モニュメントが設置されているという屋上広場に向かった。まず紹介してもらったのは、一番北側にある「フクイベナートル」。

「その越前ガニ、本物から型を取ったんですよ」
竹原さんに言われ、近づいてよく見てみると、恐竜が全国ブランド・越前ガニを口にくわえていた。カニにタグまで付けるこだわりようだ。

次は中央にある「フクイティタン」。赤ちゃんが生まれた場面を想定し、白いハートの