インドやパキスタン、タイ、ベトナム……。
富山県内ではさまざまな国のカレーを食べることができます。
欧風カレーや独自に発達したスパイスカレーといった日本の味も見逃せません。
暑くなってきましたが、カレーを食べて、元気をつけましょう!(情報は取材時の内容です)
ジャマイカ料理 Jelly’s(ジェリーズ、富山市、カリブ海)
ジャマイカの味を気軽に
南の島の家を思わせる店内で、ジャマイカの料理を気軽に味わえる。店主の神田善功さんは現地に何度も足を運び、本格的でありながら日本人にも食べやすくアレンジした料理を提供している。

「ジャマイカMIXプレート」は、ジャマイカンカリーとジャークチキンが一皿で楽しめる店内限定のお得なメニュー。タイムやジンジャー、オールスパイスといったジャマイ料理ならではのスパイスを使用した程よい辛さが癖になる。長粒米と県産のてんたかくをブレンドしたジャマイカンライスはさっぱりとした口当たりで、カレーの味を引き立てる。何度も食べたくなる一品だ。


スパイシーレスト アジャンタ(富山市、ヨーロッパ)
ハーブ香る計算されたおいしさ
1990年に富山市五福にオープンし、一時閉めたものの、求める声に応じて2020年、現在地で再開した。

香辛料のバランスにこだわるスパイス料理専門店の「ハーブトマトチキンカリー」はイタリアをイメージしたカレー。トマトのやわらかな酸味と、マジョラムやローズマリーなどのハーブの香りが特徴で、香りや食感を残すため、沸騰させず弱火で丁寧に煮込んでいる。ライスはターメリックを混ぜて炊いており、カレーとなじんで食べやすい。
オーナーシェフの石崎和生さんはスパイス販売や研究にも取り組む。日々進化する計算されたおいしさを堪能しよう。


北京飯店(高岡市、東アジア)
優しい味わい 町中華のカレー
カウンターの向こうで、店主の渋谷春男さんが中華鍋を振るう。リズミカルな音が心地よく、食欲をそそる匂いが漂ってくる。渋谷さんと妻のはつさんが夫婦で営む中華料理店は1987年の開店以来、地元の人に愛されてきた。

「中華風カレー」は、15年ほど前に客の声に応えて誕生した。「お客さんに満足してもらうことが1番大切」と渋谷さん。豚肉や玉ネギ、ホウレン草を炒めて中華スープを加え、カレー粉、しょうゆなどで味付けし、仕上げにごま油で風味を付ける。一口食べると優しい味わいがどこか懐かしく、心に染みる。レバニラ炒めや五目炒飯といった本格中華も見逃さないで。


撮影:南部スタジオ、さいとう写真事務所