インドやパキスタン、タイ、ベトナム……。
富山県内ではさまざまな国のカレーを食べることができます。
欧風カレーや独自に発達したスパイスカレーといった日本の味も見逃せません。
暑くなってきましたが、カレーを食べて、元気をつけましょう!(情報は取材時の内容です)

タイ料理 喃楽(なんらく、富山市)

爽やかさ際立つ

 富山市の繁華街にあるタイ料理店。20年以上タイに通い続ける店主の中川幸夫さんが作る本場の味を、コースで楽しめる。本格的でありながら日本人にも親しみやすい味わいが評判で、レストランの格付け本「ミシュランガイド北陸2021特別版」にも掲載された人気店だ。

「グリーンカレー」辛さの中にココナツミルクのまろやかさが感じられ、後を引くおいしさ※コース(4,400円、要予約)の一品

 爽やかな香りが鼻をくすぐる「グリーンカレー」は、コブミカンの葉を生のまま使用することで、香りを引き立てる。カレーをジャスミンライスに絡めて味わうと、辛いだけでなく甘みやまろやかさがバランスよくまざり合い、スプーンが止まらない。タイカレーの奥深さを堪能しよう。

「空心菜炒め」「タイのみそ」と呼ばれる調味料「タオチオ」で味付けしている。こくのある優しい味わい※コース(4,400円、要予約)の一品
 

ティエン・コム・ベトナム(富山市)

スパイスとレモングラスの香り重なる

 生春巻きやバインミーの印象が強いベトナム料理だが、同国南部ではカレーもよく食べられているそう。こちらでは「鶏肉のレモングラスイエローカレー」が週替わりのランチセット「コム・ディア」のメインとして不定期で登場する。カレーはココナツミルクに玉ネギの甘みが加わって、こくがありまろやか。スパイスの香りにレモングラスの爽やかさが重なり、さらりと味わえる。

「鶏肉のレモングラスイエローカレー」(単品990円)辛味はなくマイルド。6月29日〜7月5日に「コム・ディア」(1,485円)のメインとして味わえる。コム・ディアはあえ物、スープ、デザートが付く。7月末まで単品でも提供

 「生のハーブの香りを生かし、野菜をたっぷり食べられるのがベトナム料理の魅力」と店主の杉原学さん。その味わいは、パクチーやバジルをふんだんに使った「フォー・ボー」でも存分に楽しめる。

「フォー・ボー(牛肉フォー)」(979円)もちもちの米麺にうまみの詰まったスープがマッチ
 

撮影:さいとう写真事務所