春から夏へと向かうこの季節、メークにも流行を取り入れて、おでかけを楽しんでみませんか?今回は低価格でかわいいプチプラコスメを使った「2023春夏のトレンドメーク」を幸田さんに教わります。モデルは前コノコトレポーターの坂口さんに務めてもらいました。

メーク前の坂口さん

ピンクや黄色でくすみカバー

「この春夏は『抜け感』がテーマ」と語る幸田さん。コスメ各社のアイシャドーを見ても、いわゆる「締め色」は少なく、淡いピンクや黄色、ラベンダーなど優しい色が目立ちます。「これらの色は肌のくすみをカバーしてくれるので、実は大人の女性向き。しっかりグラデーションを作ろうとせず、あえて1~2色で仕上げることで、今っぽい柔らかな雰囲気になります」と話します。

優しい色を中心としたアイシャドー。左からセザンヌ「ベージュトーンアイシャドウ/04ミモザベージュ」、キャンメイク「シルキースフレアイズ/M06 」

メーク全体のバランスにも「抜け感」を意識して。「全てを完璧に作り込むと、きつく老けた印象になりがちなので、ポイントを絞りましょう」。今回は、手軽に華やかさを演出できるリップとチークに重点を置いた春メークにトライしました。

リップ&チークで華やかさを

保湿から下地づくり、ファンデーションまでのベースメークは、これまで紹介した手順と同じ。肌の悩みは下地で補正し、ファンデーションを厚塗りしないように注意しましょう。

ポイントメークはリップから。「手早く華やかさを演出できるリップは、時短メークの強い味方。ただし一歩間違えると『やり過ぎ感』につながるリスクもあります。最初にリップを塗り、全体のバランスを見ながらチークやアイメークを加減しましょう」と幸田さん。フェミニンな坂口さんには、春らしいしっかりめのピンクを選びました。

リップガーディアン「グロウラッピングティント/L01」
 

次にハイライトチークを頬の高い位置に入れて、血色と立体感をプラスします。パウダーを頬に載せた後、大きめの丸筆でくるくると「磨く」ようにしてなじませます。

 

一方、頬の低い位置には、ローライト感覚でベージュチークを忍ばせました。 

チークは2種類を使用。左がハイライトチーク(アディクション「ザ ブラッシュ ニュアンサー/003N」)。右はベージュチーク(フーミー「シングルブラッシュ/シカモアブラウン」)

アイメークは控えめに

眉はブラウンのペンシル&パウダーで描いた後、ピンク系の眉マスカラを使って柔らかい印象に。

眉マスカラはピンク系で(キャンメイク「スマートミニアイブロウカラー/N01)

アイメークは「抜け感」を意識して控えめに仕上げます。まず、ハイライトカラーを上まぶたと目の下の涙袋に入れたら、再び上まぶたに淡いピンクを重ねるだけ。「『色を付けるために塗る』というよりも『肌を明るく見せるために塗る』といった感覚で使うのがおすすめです」。あとはブラウン系のアイライナーとマスカラを塗れば、あっという間に完成です!

ハイライトを上まぶたに入れる
続けて目の下の涙袋にも
後は上まぶたに淡いピンクを重ねるだけ(使用アイテムは前出のキャンメイク「シルキースフレアイズ/M06 」)
ブラウン系のアイライナーとマスカラで仕上げたら…
ピンクを基調とした華やかな春メークの完成です!

体験した坂口さんは「ピンクは若い子向けの色だと思いこんでいました。これまではアイメークに時間をかけ、しっかりとグラデーションを作っていたので、あえて『抜く』という考え方が新鮮でした。自分でもさっそく挑戦したいと思います」と笑顔を見せてくれました。

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2021年にスタートした連載「ママとティーンズのスキンケア&メークレッスン」は今回で最終回となります。「あっという間の2年間でしたが、少しでも皆さんの手助けになれていたらうれしいです。ありがとうございました」(幸田さん)

音声番組「マイベストチャンネル」でも連載中! 記事では紹介しきれない「ここだけの話」が聴けます。
 
 
幸田恵  家族、親戚の多くが美容師という環境で育ち、大阪の美容専門学校を卒業後、府内の美容室で修業。2008年に独立。パリコレクションにヘア担当スタッフとして参加したほか、県内で撮影された映画のメークにもかかわるなど、幅広く活動している。美容室「vi coeur」オーナー。2021年4月にメーク本を出版。公式インスタグラムはこちら