ファンデーションにはたくさんの種類がありますが、皆さんどのように選んでいますか?

「おすすめはありますか?」とよく聞かれますが、タイプや効果、仕上がりが異なるので、まずは「悩みは何か」「どうなりたいか」を決めてから選ぶと良いと思います。

例えば次のような感じです。

 

おおまかにはこのように分けられますが、クッションファンデーションの中でも「ツヤ肌用」「セミマット用」「カバー力強め」など、細かく分類されています。種類を数え上げればキリがないほどです。

そこで、ポイントになるのが次の3点です。

①どのような肌に仕上げたいのか
②使いこなせるか(自分の性格やライフスタイルに合わせる)
③メリット、デメリットを知る

ランキングや「友達が使っているから」といった理由で選ぶと、失敗することがあるので気をつけてください。

種類別の正しい塗り方

ファンデーションは選び方も重要ですが、道具や塗り方でも仕上がりが変わります!理想の肌を手に入れるべく、ファンデーションの種類別に正しい塗り方をレクチャーします。

■パウダーファンデーション
最も厚塗りになりやすく、メイク感が出やすいアイテムです。一方で、カバー力があって崩れにくく、手直しが簡単というメリットもあります。皮脂を抑える効果もあるので、脂っぽい肌の方にはオススメです。

付属のスポンジで塗りがちですが、大きめのブラシにとって肌にくるくるとのせると、ふんわりと仕上がってよれにくくなります。

丸筆を使うのがオススメ

■リキッドファンデーション
筆で塗るのが一番おすすめです。毛穴が埋まり、薄付きにもなるので、よりナチュラルな素肌メイクができます!

スポンジを使う場合は、あまり力を入れずにポンポンとなじませましょう。スポンジを水で濡らし、しっかり絞ってから塗ると、ツヤ肌に仕上がるだけでなく、密着度が高まり化粧崩れしにくくなります。毛穴も目立ちにくいです。

固めに絞るとしっかりカバー、ゆるめに絞ると薄付きなど、絞り加減を調節することで違う質感にもできるので、ヘアメイクさんは基本的にリキッドを使って仕上がりをコントロールすることが多いですね。

幸田さんも使っている「江原道」のリキッドファンデーション

スポンジは、小鼻などの細かい部分にも塗りやすい「丸型」「大きめ」がおすすめ。ファンデーションが吸収されにくい「リキッド用」と書かれているものが理想です。水で濡らして使うために作られた商品もあります。

スポンジは「丸型」「大きめ」を選んで

■クッションファンデーション
最近人気のアイテムです。その理由は、時短で仕上がる手軽さに加え、ツヤを生み、長時間キープできるというところにあります。

使うのは付属のスポンジでOK。面の半分にファンデーションを付け、ポンポンと肌にのせていきます。残り半分のファンデーションを付けていない部分でなじませたり、薄付きにしたりと調整していきましょう。

初心者でも使いやすい「&be」のクッションファンデーション

悩みの箇所からスタート

メイクは基本的に、肌の悩みを隠す、または良さを引き出すためにしていると思います。悩みによっては下地で解決することも多いので、ファンデーションは仕上がりを重視して選びましょう。

ファンデーションを顔全体に均一に塗ると、もともときれいな部分は一層きれいになり、ニキビ跡など悩んでいる部分はさらに重ねなければ隠れない…といった状況に陥り、どんどん厚塗りになってしまいます。ファンデーションは悩んでいる部分から塗り、それ以外の部分は量を調整して、あまり塗りすぎないようにしましょう。

音声番組「マイベストチャンネル」でも連載中! 記事では紹介しきれない「ここだけの話」が聴けます。
 
 
幸田恵  家族、親戚の多くが美容師という環境で育ち、大阪の美容専門学校を卒業後、府内の美容室で修業。2008年に独立。パリコレクションにヘア担当スタッフとして参加したほか、県内で撮影された映画のメークにもかかわるなど、幅広く活動している。美容室「vi coeur」オーナー。2021年4月にメーク本を出版。公式インスタグラムはこちら