前回は、皮脂分泌が活発になる夏場に向けて、子どものニキビ予防&ケア方法をご紹介しました。今回は、同じく暑い季節に気になる「汗のケア方法」についてお伝えしたいと思います。
汗自体は無臭だけど…
人間はなぜ汗をかくのか…というと、主に、体温調節のためです。
汗は、運動をした時や気温が高い時にかくことが多いですが、 これは通常より温まった体を冷やすための働きです。ただ、中学生だと普通に歩いて通学しただけとか、着替えただけとか、そんなちょっとしたことでも汗をかくことがありますよね。
汗自体は無臭ですが、放っておくと細菌や皮脂と混ざって臭いの原因になると言われています。思春期は成長ホルモンと共に皮脂分泌も増えるため、気にしている子も多いかもしれません。

「汗を放っておくと臭いの原因に。早めに拭き取りましょう」と呼び掛ける幸田さん
なるべく早く拭き取ろう
汗を放っておくと、臭いが増すだけでなく、汗でふやけた皮膚が衣類と擦れてあせもにつながります。なるべく早く洗い流す、タオルで拭き取ることが大切です。制汗剤スプレーや拭き取りシートで取り除いてもいいと思います。
ただし、やりすぎも炎症の元になるので注意しましょう。肌がかゆくて赤くなったり、じゅくじゅくしてきたら、早めに皮膚科を受診してください
汗自体は悪いものではないので、運動中などは過剰に意識せずに。汗をかいたら、ケアをするというイメージを持つといいと思います。
夜はしっかり湯船に
なるべく汗をかかないようにしたいときは、リンパを冷やすのがおすすめです。首の後ろや鎖骨左下、脇、内ももなどを冷やすと汗はおさえられます。
お風呂に入ると余計に汗をかくので嫌がる方も多いですが、夜は湯船にしっかり浸かりましょう。汗をかく機会が少ないと、汗腺の機能が低下して、汗がベトベトしてきます。汗をかくことを過度に避けないようにすることも大切です。
お風呂後の汗や寝汗が気になる場合は、朝にシャワーを浴びて。せっけんを使わなくても、汗は流れるので、皮脂と混ざって嫌な臭いを発する心配はなくなりますよ!
