ゴールデンウィークを迎え、季節は春から夏へ向かおうとしています。気温の上昇とともに、気になり始めるのが汗や皮脂による肌トラブル。特に思春期は、ニキビにお困りの方も多いのでは。今回はニキビ予防&ケア方法についてお伝えします。
生活習慣の乱れにも注意
ニキビができる主な原因は、
①毛穴の閉塞(毛穴が閉じていること)
②皮脂の過剰な分泌
③ニキビの元となる「アクネ菌」の増殖
と言われています。
10代のときにできるニキビ、いわゆる「思春期ニキビ」は、皮脂分泌が多いことが主な原因。だから脂性肌の人にできやすく、乾燥肌の方にはあまりできません。一方、大人のニキビは肌質に関係なくできてしまいます。特に乾燥が原因とされています。
体のリズムや栄養バランス、ストレス…。ニキビは、いろいろな原因が複雑に絡み合ってできやすくなります。これは大人も子どもも同じです。肌の上だけのトラブルととらえず、悩みの原因は何かを考えることから、正しいニキビケアが始まります。ちなみに、睡眠不足や食事の偏りもニキビの原因になります。

「毎日の生活習慣を見直すことが大切」と語る幸田さん
もしも心当たりがあったら、毎日の生活習慣を見直すことが大切!特に睡眠は、自然治癒力を上げることにもつながります。
3ステップを根気よく
思春期ニキビは顔全体、特に皮脂の分泌が多い「Tゾーン」(おでこから鼻先)や鼻周りに多くできるのが特徴です。中でもおでこは、髪が触れることで雑菌が繁殖しやすいので、おでこにかからないようなヘアスタイルにするのがおすすめ。リンスのすすぎ残しがあるとニキビが悪化してしまうので、洗髪後にしっかりと顔を洗い流すようにしましょう。
思春期は肌の新陳代謝が良く、回復も早いので、ニキビができても適切な洗顔と薬の使用で比較的早く治ります。大切なのは、とにかく焦らず、次の3ステップを毎日根気強く繰り返すこと。よくなったからといって、やめるとまたぶり返してしまいます。
①1日2回の洗顔
②肌を擦らない。洗顔料は優しく、泡立ててのせるだけ
③化粧水と乳液を塗る
洗顔料はよく泡立てて。肌をこすらないのがポイントです
腫れがひどかったり、うんだりするようならおうちの人に相談して、皮膚科を受診するのが一番です。病院で処方されたお薬を適切なタイミングで塗ってください。
触る・つぶすは絶対NG!
ニキビができると、つい気になって触ってしまいがち。でも、むやみに触ると悪化の原因になります。洗顔も朝と夜の1日2回まで。気になるからといって、洗いすぎると乾燥が進み、かえって肌トラブルにつながることがあります。
もちろん、つぶしたりすると、ニキビ跡が残ってしまうこともあるので絶対にやめてください!
ニキビ跡ができてしまうと、なかなか治りません。高額治療、保険外治療などが必要な場合も出てきます。まずは跡にならないように、潰さない!途中で薬をやめない!スキンケア3ステップをやめない!がとても重要です。
思春期に不足しがちなビタミンB、Cを摂るなど食生活を改善したり、以前お話ししたビタミンC誘導体などが入っている化粧水などでスキンケアをしたりすると、ニキビ予防はもちろん、美肌づくりにもつながりますよ!

ビタミンC誘導体が入っている美容液。ニキビ予防に有効です
次回は、夏に向けてに気になる汗のケア方法についてご紹介します。


