そろそろ新生活の準備を始めた人も多いかもしれません。期待と不安が入り交じるこの季節は、心弾む春メークで、毎日を明るい気持ちで過ごしたいですね。

普段使うコスメの色を変えるだけで、印象は変わります。プチプラ化粧品で試してみるのもアリ!

今回はコノコトレポーター2人をお招きし、幸田さんの春のトレンドメークレッスンを開講します!

今春は、くすみピンクが流行

まず今春の流行色を確認します。幸田さんは「落ち着いた雰囲気のくすんだピンクやオレンジがはやり」と紹介します。

特に「くすみピンク」は、少しグレーがかっていて明るすぎないので、40~50代にもおすすめです。ピンクが苦手な人は、オレンジ色にトライしてみましょう。

実際にメークに移ります。モデルとなってくれたのは、コノコトレポーターから30代を代表して魚谷さん、40代の代表は廣瀬さんです。2人には、化粧をほとんどしていない状態で参加してもらいました。

コノコトレポーターの魚谷さん(左)と廣瀬さん。化粧をほとんどせずに参加してもらいました

魚谷さんは「いつものメークだと、のっぺりした感じになるのが悩みです」、廣瀬さんは「いつもマスクを着けているため、普段はほとんどメークをしません」と話します。

幸田さんのトレンドメーク術で、どのように変化するのでしょうか?

魚谷さんから始めます。幸田さんは「メークで一番、大切なのはベース。必用な部分に必用な分だけ、できるだけ薄く付けるよう意識してください」とアドバイスします。

【ベースづくり】

①化粧水をたっぷり、やさしく肌に付ける。

肌のきめを整えることで、毛穴が目立ちにくくなります。

②美容液、クリーム、日焼け止めを付ける。

春は紫外線が強くなります。心配な人は、日焼け止めを2度付けしましょう。指でちょんちょんと丁寧に付けます。

③ピンク系の下地を付ける。

「アラフォーになったら肌のくすみが目立ち始めるので、ピンク系の下地がおすすめ」と幸田さん。ピンク系の色はくすみを抑え、さらに、肌になじみやすいです。

ハイライトを入れる部分に下地を仕込みます。下のイラスト(赤枠)を参考にしてください。顔の側面まで付けると、顔が大きく見えてしまうので注意しましょう。

④美容液ファンデーションを付ける。

毛穴を埋めるようにして付けていきます。ブラシを使って付ける方が毛穴がきれいに埋まり、ナチュラルに仕上がります。

今回は、リキッドファンデーションではなく美容液ファンデーションを使用しました!美容液ファンデーションは保湿を促し、肌を整える成分が豊富に配合されています。
 

⑤コンシーラーを付ける。

目の下のくまや、ほうれい線の上の部分、口元に塗ります。

⑥フェイスパウダーを付ける。

特に、髪の生え際にしっかり付けて発汗を抑えます。アイシャドーを付けるまぶたにも忘れずに。

一方で、顔の中心部分は軽く付ける程度にします。アラフォー世代の肌は水分量が減っているため、お粉をたくさん付けることで肌がより乾燥するのを防ぐためです。

以上で、ベースメークは完成!

眉は細長く真っすぐな形がトレンド

続いて、眉を描きます。

昨年までは太い眉が主流でしたが、ことしは細長く、真っすぐな形がトレンドです。眉毛と目の間が狭いほど目力が出るので、眉毛の下の部分を描き足していきます

下のイラストのように、黒目の部分に対応する眉毛は真っすぐしっかり描き、軸とします。

軸ができたら、眉がしら、眉尻に描き足し、少しぼかします。魚谷さんの場合、ベースは茶色、仕上げには黒色の眉ペンシルを使いました。

アイシャドーはオレンジ、ピンクをチョイス

今季、アイシャドーの注目色はオレンジとピンク色です。

今回は、落ち着いた雰囲気のオレンジブラウンをチョイス。幸田さんは「この一色で十分、おしゃれに見えますよ」と紹介します。

目の際から付けていくと、眉毛に向かって自然なグラデーションができます。

何度も重ねて付けると色がしっかり付いて、落ちにくくなります。また、パウダータイプと練りタイプを交互に付けると、肌に密着しやすいです。

目の際には、レッドブラウン色のアイシャドーを付け足します。眉毛にものせて、統一感を出しました。「アイシャドーと眉毛を同系色にすると、やわらかい雰囲気になります」。眉マスカラを使ってもいいです。

下の目尻にもアイシャドー、涙袋にコンシーラーを付けて目を強調します。

キラキラ輝く粉が入ったアイシャドーも全体に付けて、春らしさを演出。

鼻筋、まぶたにローライト、目の周りにハイライトを付けて立体感を出します。仕上げにアイラインを引きます。

マスクから見えるようにチーク

コロナ禍の生活でマスクを着けて過ごす中、チークを付けない人が増えましたが、今春は、多くの化粧品メーカーがこぞって新商品のチークを発売しています。

幸田さんは「マスクをしていても見えるように、頬の上、ハイライトを入れる部分に付けてください」と言います。顔が明るく見えて、リフトアップ効果も期待できます。キラキラの粉が入ったハイライトを重ねて付けると華やかになります。

魚谷さんは、ピンク系ヌードベージュのチークを付けました。

仕上がりました!目元や眉にしっかりメークしたことで、より明るくはつらつとした表情に見えます。チークを付けた頬はほんのり赤みがあり、春らしい雰囲気です。

魚谷さんは「目が大きく見える、なりたかった顔です!化粧品をちょっとずつ丁寧に付けるのが大切だと感じました」と語ります。

赤?ピンク?春メークは色で遊ぶ!

次は、廣瀬さんが体験します。ベースメークの手順は、魚谷さんと同じです。ベージュ系のアイシャドーを付けました。

春は暖色系の鮮やかな色を取り入れると楽しいですよ」と幸田さん。

ぱっちりした目の廣瀬さんに「目力があるのでカラーマスカラを使ってみましょう」と提案し、ピンク色のマスカラを付けます。

眉毛には、眉ペンシルで形を描いた後、赤色の眉マスカラをプラスしました。眉マスカラの代わりに、アイシャドーを眉にのせる方法もあります。

チークにはボルドー色をチョイスし、血色良く見せます。40~50代になると顔色が悪く老けて見えることもあるので、チークでカバーします。

完成しました!赤く色を付けたまつげが、明るいブラウンの髪によく映えています。

廣瀬さんは「赤のマスカラがかわいいです。メークをしてもらい、気持ちがすごく明るくなりました!子どもに早く見せたいです」と声を弾ませます。

二人とも素敵な笑顔を見せてくれました!

最後に、幸田さんおすすめの商品を紹介します。

【プチプラ!千円以下~千円台】

▼キャンメイクのアイシャドー「シルキースフレアイズ」

▼ブレンドベリーのアイシャドー「ブレンドベリー オーラクリエイション」

▼ベイビーミーの「ニュアンスカラーマスカラ」

【デパコス!自分へのご褒美にも♪】

▼ディオールのアイシャドー「トリオ ブリック パレット」

▼THREEのチーク「ブロウンアウェイ ブラッシュデュオ」

 

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  幸田恵  家族、親戚の多くが美容師という環境で育ち、大阪の美容専門学校を卒業後、府内の美容室で修業。2008年に独立。パリコレクションにヘア担当スタッフとして参加したほか、県内で撮影された映画のメークにもかかわるなど、幅広く活動している。美容室「vi coeur」オーナー。2021年4月にメーク本を出版。富山の専門家紹介サイト「マイベストプロ」登録プロ。公式インスタグラムはこちら