花や植物をバスケットに寄せ植えし、壁、フェンスに掛けたり、つり下げたりして楽しむのがハンギングバスケットです。

5月の連載で紹介した鉢に植える寄せ植えと似ていますが、ハンギングバスケットは人の目線の位置に飾るため、インパクトがあって空間が華やかになります。

バスケットの底が地面に触れないので、蒸れ、病害虫の発生が少ないという利点もあります。

また、広い庭がなくても、ベランダや玄関先などで育てることができます。

材料は、園芸店で購入できます。

今回、バスケットは、初心者にもおすすめの伊藤商事の「スリットバスケット」を使いました。

幅25センチ×高さ23.1センチ×奥行き17センチです。バスケットと専用のスポンジがセットになっています。

用意するもの
スリットバスケットと専用スポンジ…1セット
培養土…3リットル
緩効性肥料…15グラム
水苔…10グラム
花、植物の苗…10ポット(パンジー5個、ビオラ3個、アリッサム1個、アイビー1個)
割り箸
筒型の土入れ

スリット式のバスケットは切れ目があり、そこに苗を植えます。

準備として、緩効性肥料を、あらかじめ培養土に混ぜておきます。水苔は、水につけて戻します。

それでは、作ってみましょう!

①バスケットの切れ目に、内側からスポンジを貼り付けます。スポンジのシールを下からはがしながら貼るのがコツです。

苗を植える際、葉がくっつかないようにスポンジの接着面に培養土を少しつけます。

②下の写真のように、バスケットの切れ目の下の部分まで、培養土を適量、入れます。

③苗は上中下の3段に分けて植えます。まず、下段に取りかかります。アイビーの苗をポットから外してつるを5本に分け、短めのものを3本、用意します。残りの2本は、上段で使います。

バスケットの中央部分の切れ目を指で広げてすき間を空け、上から下に入れ込みます。

④パンジーの苗1個、ビオラの苗1個の傷んだ葉を取り除きます。ポットから外し、根土を軽く手でほぐし落とします。株元を細めにすると切れ目に入れやすいです。

⑤③と同じように、バスケットの切れ目を開き、苗を上から下に差し込みます。

⑥苗の根が隠れるまで培養土を適量、足します。苗と苗の間にも隙間なく入れます。

⑦中段を作ります。苗はパンジー3個、ビオラ1個、アリッサム1個、使います。色合いや形のバランスを考え、正面から見て丸くなるよう、バスケットの切れ目に入れていきます。

バスケットの上から見ると、このようになっています。

⑧バスケットの空いている部分に隙間なく培養土を適量、入れます。苗の間や、切れ目のくぼみも忘れずに。割り箸で土を突くとしっかり入ります。

⑨上段に配置する苗は、バスケットの切れ目から入れません。

中段とのバランスを考えながら、③で残しておいたアイビーのつる2本を前方寄りに、土の上にのせるように置きます。

続いて、パンジー1個、ビオラ1個の苗を植えます。正面から見ると円、横から見ると半円になるように配置します。

⑩根と土を密着させるように、培養土を苗と苗の間にしっかり、まんべんなく入れます。筒型の土入れを使うと、作業しやすいです。

⑪容器の後ろの部分に、水やりをした際に一時的に水をためる「ウォータースペース」を作ります。指で土を押して、3センチほどへこませます。

⑫土の表面に、全体的に水苔を敷きます。土の流出、乾燥を防ぎます。

完成!最後にゆっくり、たっぷりと水やりしてくださいね☺️

 

五十嵐直美
ガーデニングが趣味で、自宅の庭で花や野菜を育てるほか、ハンギングバスケットマスターとして街を花で彩る活動にも参加している。寄せ植えワークショップも開催中。第4-5期コノコトレポーター。富山市在住。インスタグラムはこちら