気温が低く、乾燥する冬は、肌にとって1年で最も厳しい季節です。かさつき、ハリがない、キメが乱れる、透明感がない…いろんな悩みが出てきます。

冬のお肌、どうして乾燥するの?

ところで、冬の肌は、どうして乾燥するのかご存じですか。

理由は、皮脂の分泌量の低下、空気の乾燥です。

▽皮脂の分泌量の低下
皮脂は、肌の水分を保ち、バリア機能の役割を果たす皮脂膜をつくります。

しかし、気温が低いことで体温が奪われないよう体の新陳代謝が弱まり、分泌量は低下します。摩擦などの刺激に弱くなりかゆみが出て、肌はさらに乾燥します。

▽空気の乾燥 
冬は湿度が低く、空気が乾燥します。室内では暖房を使うため、さらに肌が乾燥しやすくなります。

冬こそ、スキンケアの基本を見直しましょう。お肌に潤いを与える化粧水、お肌を保護するクリームの二つがベースです

化粧水をたっぷり付ける
    ↓
上からふたをするようにクリームを使う


このステップでスキンケアすると効果的です。

【クリームの付け方】

三つのおすすめアイテム!

基本となる化粧水、クリームに加え、おすすめのアイテムをお伝えします。

オイルなどの導入剤…洗顔後に塗ると肌がやわらかくなり、その後、化粧水を付けると浸透しやすくなります。

セラミド配合の商品…化粧水やクリーム、乳液などの商品があります。肌の潤いを保ち、バリア機能を整える役割があります。

ピーリング(角質ケア)…石けんやジェルパックといった商品があります。肌の新陳代謝を促し、きれいな肌を保ちやすくします。週1回のペースで取り組んでみてください。

続いて、私が使っている商品を紹介します。

■導入剤…「ドクターズコスメティクス」のシリーズです。

■セラミド原液…「ベリーザ」という会社の商品です。

外出の際は、オイルミストを持ち歩きます。乾燥が気になったら、肌に吹きかけます。私が使っているのは、「クラランス」が発売しているものです。

小中学生は、大人に比べると乾燥しにくいです。気になるときは、クリームを付けてください。

唇・目元の対策は?手にも使えるアレ

唇は、リップクリームもいいですが、ワセリンがおすすめです。かさつく前に、継続的に塗りましょう。

私が使っているのは、ユニリーバの商品です。ドラッグストアにも並んでいると思います。

乾燥して裂けた部分に塗ると、傷が治りやすくなります!赤ちゃんでも使えるので、皮膚の弱い方にもいいですね。安価なので惜しみなく使えますし、手にも塗ることができます。

また、基礎化粧品を付ける際は、唇のギリギリまで塗ってほしいです。

目元は、保湿を2倍するつもりで、クリームをたっぷり付けましょう。アイクリームなど特化した商品を使うのもいいですね。

水分を減らさないことが大切なので、化粧水よりクリームを付けることを意識しましょう。ワセリンを塗ってもよいと思います。

また、皮膚がうすいので、アイシャドーを付けすぎて、こすらないよう心掛けることも大切です。アイシャドーは、パウダー系ではなく、練り物タイプを選ぶといいですよ。

パパも対策しましょう!

基礎化粧品を使うことに抵抗がないパパであれば、化粧水と、必ずクリームを付けることをおすすめします。クリームだけでも保湿効果があります。

一方で、「ベタベタして嫌」という男性も多いですね。

そんな方は、▽顔を洗い過ぎない▽ぬるめのお湯で洗う-などの工夫をしてください。

自分に合った方法で、乾燥しやすい時期を乗り越えてくださいね。

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  幸田恵  家族、親戚の多くが美容師という環境で育ち、大阪の美容専門学校を卒業後、府内の美容室で修業。2008年に独立。パリコレクションにヘア担当スタッフとして参加したほか、県内で撮影された映画のメークにもかかわるなど、幅広く活動している。美容室「vi coeur」オーナー。2021年4月にメーク本を出版。富山の専門家紹介サイト「マイベストプロ」登録プロ。公式インスタグラムはこちら