国公立大学の2次出願が締め切られ、受験シーズンはいよいよ佳境に入ってきました。

みなさんに春をつかんでもらおうと紹介してきたのが、脳に良いとされる栄養素、DHA (ドコサヘキサエン酸)です。
今回は効果的に取ることができるサバ料理の作り方を説明します。


これまでも説明したきた通り、DHAは脳に良いとされる反面、熱に弱く酸化しやすいため、新鮮なうちに食べるか、加熱調理した場合は時間を置かないで早く食べることが大切です。煮込み料理やみそ汁は、煮汁も一緒に食べるとしっかり取ることができます。

それらを踏まえ今回は、手軽に使える青魚の食材、サバの缶詰を使います。サバフレークで作る三食丼です。


三食丼と言えば鶏のそぼろのイメージが強いですが、魚でも作ることができます。特別なことは何もなく調味料と煮詰めるだけでサバフレークが出来上がります。休日のランチや朝食にもぜひ、おすすめです。もちろん、サバアレルギー、青魚アレルギーの方はお控えください。

■お手軽!サバの三色丼

【材料】2人分

  • サバ水煮缶 1缶 … 190g
  • [A](合わせ調味料)
     しょうゆ … 小さじ2
     酒 … 小さじ2
     みりん … 小さじ2
     てんさい糖 … 小さじ2
     しょうが … 6g
  • 卵 … 2個
  • 砂糖 … 小さじ1/2
  • 塩 … 少々
  • サラダ油 … 10g
  • 小松菜 … 120g
  • ご飯 … 500g

【作り方】所要時間20分

  1. フライパンに、サバ水煮缶(汁ごと)[A]の調味料を入れ中火にかけます。
  2. ヘラなどでほぐしながら、5分ほど炒めます。
  3. 汁気がほとんどなくなったら、火を止めます。
  4. 炒り卵を作ります。卵を溶いて砂糖、塩を入れよく混ぜます。 フライパンに油をひき、温まったら中火で卵を入炒めます
  5. 水洗いした小松菜の根を切り落とし、3cm程度の長さに切ります。 耐熱容器に入れてラップをし、600Wのレンジで2分程度加熱します。 レンジから取り出し、冷まします。
  6. どんぶりにご飯を盛りつけ、それぞれを上にのせ盛り付けます。

【栄養成分】1人分

  • エネルギー:776kcal
  • たんぱく質:33.9g
  • 脂質:21.3g
  • 炭水化物:103.4g
  • カルシウム:373mg
  • 鉄:4.1g
  • ビタミンD:11.4μg
  • EPA:883mg
  • DHA:1295mg

◆舘川 美貴子(たちかわ みきこ)◆

管理栄養士、公認スポーツ栄養士
富山市生まれ。中京女子大学(現 至学館大学)健康科学部栄養科学科卒業。
日本スポーツ栄養学会評議員。学生アスリートやプロスポーツ選手の栄養サポートを行っている。