富山市内中心部でも1メートルを超えた積雪​​​​=2021年

凍結、破裂に注意!

こんな時に気を付けたいのが、水道管の凍結です。水が出なくなると、食事の支度や入浴、洗濯などができなくなり、ちょっと困りますよね。さらに大変なのが、凍結による水道管の破裂です。氷見市では2018年の1月下旬、市内を襲った寒波で水道管の凍結、破裂があちこちで起き、断水や水圧低下が500世帯以上で発生しました。市は給水車を出すなど対応に追われ、2月に入ってようやく全面復旧しました。用心に越したことはありません。

水道管の凍結・破裂による断水で市の給水車から水をくむ男性=2018年1月、氷見市内

富山市のホームページによると、気温がマイナス3度以下になると、防寒対策が不十分な水道管は凍ったり、破裂したりするそうです。凍りやすい水道管として、三つの例を挙げていました。

▽水道管がむき出しになっているところ
▽水道管が北向きにあるところ
▽風当たりの強いところにある水道管


どうですか。皆さんのお宅は大丈夫ですか。

夜間は水が糸を引く程度に

富山市は対策としてホームページで、夜間に水が糸を引く程度に蛇口を開けておくやり方を紹介しています。流しっぱなしでは水道料金がかかるので、バケツなどにためて洗濯などでの再利用を呼び掛けています。水道管が直接外気に触れている部分は、市販の保温材などを巻きつけてヒモでしばり、濡れないようにビニールテープで隙間なく重ねて巻く対策も記載してありました。

氷見市の広報では、水道メーターの動きにも注意を呼び掛けています。どこも水道を使っていないのに水道メーターのパイロット(銀色の星形)が回転している場合は、宅地側で漏水している可能性があるといいます。すぐにメーターボックス内の止水栓を閉めて、市が指定する給水装置の工事事業者に修理を依頼するよう呼びかけています。

では、実際に凍った時はどうすればいいのでしょうか。蛇口にお湯をかければいいのですが、熱湯は要注意です。急に熱いお湯をかけると水道管や蛇口が破裂することがあるのだとか。富山市は、蛇口を開けてからタオルをかぶせ、その上からゆっくりとぬるま湯をかけて溶かしていくやり方を勧めています。

もちろん、凍結に備えてペットボトルや、やかんなどに飲料水を確保するほか、お風呂の残り湯を捨てずにとっておけば、トイレや洗濯などの生活用水に活用できます。ちなみ飲料水は1人1日3リットルが目安だそうです。

厳しい冷え込みは2月も見込まれます。しっかり準備してこの冬を乗り切りましょう。

県HP「水道管の凍結による断水被害の防止について」