
下山術の森発電所美術館は、その名前の通り、かつては水力発電所だった建物が美術館として再生された施設です。1995年にオープンしました。
ちなみに「下山」は「しもやま」じゃなくて、「にざやま」って読むんですって。
レンガ造りの建物自体が国の登録有形文化財という由緒ある施設なんです。加えて、内部には、タービンや導水管などの施設がそのまま残っています。独特の空間が、国内外のアーティストの創作意欲を刺激するようです。
今回はあれこれ説明するより、過去の展覧会を写真でご紹介しましょう。

1997年の「眞板雅文展―音・竹水の閑」です。竹を大胆使った空間構成が印象的ですね。

2003年7月の「土屋公雄展」です。造形のみならず、展示方法や照明までもが工夫され、建物全体が一つの作品になっています。

2004年の「空の水―青木野枝展」です。鉄製パーツで独自の世界観を表現しました。

もみ殻の立体が階段状に連なる酒井七海の2007年の個展「空寂─UTSURO」。

2010年のMYTHOS(ミュトス)展で行われたインスタレーション「大洪水」。5トンもの水を一気に放出しました。

2015年開催の「仮様」展。黒部市の造形作家・清河北斗さんの巨大作品を展示しました。
どうですか、他ではななかなかみられない作品ばかりじゃありませんか。しかも、展示期間中しか見られない貴重なものばかり。
作品との出合いは一期一会。気になる展覧会があればぜひ、足を運んでみてください!