鮮やかな緑の輝きが美しい鉱石、ヒスイ。普通は山で採るものですが、富山県民は海を思い浮かべるかもしれません。ヒスイ海岸の存在が大きいからですよね。

珍しい小石の海岸

朝日町の東、東西約4キロにわたって広がる海岸がヒスイ海岸です。日本でも珍しい小石の海岸で、白や青、緑に輝く小石が散らばめられた様子は美しく、
「日本の渚百選」
「快水浴場百選」
に選ばれています。

 

大勢の親子連れでにぎわうヒスイ海岸

美しい小石の筆頭が海から打ち上げられたヒスイです。山に行かなくても採れるので、世界で最も安全にヒスイ採取ができる場所かもしれませんね。

地元のガイドさんによれば、波が荒れた後がねらい目だとか。大波でヒスイが打ちあがる可能性が高いんですって。

定説くつがえす

ちなみに日本のヒスイ文化研究もここ朝日町から始まっています。きっかけは1967年に発掘が始まった「浜山玉つくり遺跡」。

権威の象徴とされたヒスイの勾玉(まがたま)を作っていた跡が、国内で初めて確認されたんです。

浜山玉つくり遺跡で2016年に行われた野外学習会。ヒスイの割り方や勾玉の作り方を学んだ

それまでヒスイは中国から入り込んだと思われていました。学会の定説をくつがえしちゃったんですね。

2018年には、あいの風とやま鉄道越中宮崎駅前に観光施設の「ヒスイテラス」がオープンしました。

大勢の人でにぎわうヒスイテラス

海岸沿いの遊歩道と通じるオープンテラスやイベントホール、サイクルステーションなどを備えています。

周辺にはタラ汁といった朝日町ならではの食の楽しみもあり、一年を通して楽しめるエリアですね。

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