鮮やかな緑の輝きが美しい鉱石、ヒスイ。普通は山で採るものですが、富山県民は海を思い浮かべるかもしれません。ヒスイ海岸の存在が大きいからですよね。
珍しい小石の海岸
朝日町の東、東西約4キロにわたって広がる海岸がヒスイ海岸です。日本でも珍しい小石の海岸で、白や青、緑に輝く小石が散らばめられた様子は美しく、
「日本の渚百選」
「快水浴場百選」
に選ばれています。
美しい小石の筆頭が海から打ち上げられたヒスイです。山に行かなくても採れるので、世界で最も安全にヒスイ採取ができる場所かもしれませんね。
地元のガイドさんによれば、波が荒れた後がねらい目だとか。大波でヒスイが打ちあがる可能性が高いんですって。
定説くつがえす
ちなみに日本のヒスイ文化研究もここ朝日町から始まっています。きっかけは1967年に発掘が始まった「浜山玉つくり遺跡」。
権威の象徴とされたヒスイの勾玉(まがたま)を作っていた跡が、国内で初めて確認されたんです。
それまでヒスイは中国から入り込んだと思われていました。学会の定説をくつがえしちゃったんですね。
2018年には、あいの風とやま鉄道越中宮崎駅前に観光施設の「ヒスイテラス」がオープンしました。
海岸沿いの遊歩道と通じるオープンテラスやイベントホール、サイクルステーションなどを備えています。
周辺にはタラ汁といった朝日町ならではの食の楽しみもあり、一年を通して楽しめるエリアですね。